BW_machida
2022/07/27
恋する男たち
BW_machida
2022/07/27
今や世界共通言語となった「Kawaii」。この“カワイイ”文化は昭和30年代、内藤ルネという、たったひとりのクリエーターによって生み出された。本名・内藤功(いさお)。少年期には自身が性的マイノリティであることに気づいており、カワイイの“もう一方”で、その感性はゲイ雑誌『薔薇族』の表紙イラストで花開く。表紙用に描いた明るく健康的な男性画をはじめとし、苦悩や葛藤など心の内を表出させた未公開スケッチなど――“恋する男たち”だけをまとめた初の作品集。
◎ポップでユニークな「ルネ・ボーイズ」シール付き!
◎インタビューに、コシノジュンコ、ヒコロヒー、米原康正
本名:内藤功(ないとういさお)。愛知県岡崎市出身。イラストレーター、デザイナー、人形作家、エッセイストとして、さまざまな分野で活躍したマルチクリエーター。1950~1960年代にかけてファッション誌『ジュニアそれいゆ』の表紙と挿絵を担当し、一世を風靡した。美少女イラスト「ルネガール」、日本初のパンダキャラクター「ルネパンダ」など、あらゆるものに“カワイイ”を見いだし発信したことから“カワイイ文化の生みの親”と称される。一方で、自身は早くから同性愛者であることを公表しており、1984年から1998年の長きにわたり、ゲイ雑誌『薔薇族』の表紙も担当。セクシーかつ明るく健康的な男性画は、性的マイノリティに悩む人々の心にそっと寄り添った。独自の感性で描かれたこれらのゲイアートは、国内だけでなく、海外からも高い評価を得ている。
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