akane
2018/08/17
興行をビジネスにした男たち
akane
2018/08/17
「松竹」は創業者である白井松次郎と大谷竹次郎という双子の名前を合わせたものだ。「東宝」は東京宝塚にちなんだものであり、宝塚歌劇団に端を発する。
本書は松竹兄弟と東宝、宝塚を含む阪急グループの創業者の小林一三の物語である。劇場の売店の子と裕福な商家に生まれた慶應義塾卒という対照的な両者は
看板役者、大劇場をめぐって数十年のあいだ、しのぎを削る。それ今日の松竹による歌舞伎の独占、阪急グループの東宝、宝塚の繁栄につながっていく――。
膨大な資料を読み解いて描き出した、新たな演劇史。
作家、編集者。1960年東京都生まれ。早稲田大学第ニ文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌『クラシックジャーナル』、音楽家や文学者の評伝や写真集の 編集・出版を手がける(2014年まで)。主な著書に『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬舎新書)、『海老蔵を見る、歌舞伎を見る』(毎日新聞出版)、『角川映画1976-1986(増補版)』(角川文庫)、『江戸川乱歩と横溝正史』(集英社)などがある。
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