子育て中にヘビロテ必至!「簡単に使える魚」と「なんちゃってだし」
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「なんとなく料理はできるほう!と思っていたはずなのに、子供を持った途端、料理が苦手で苦痛なものに思えてきた……」
毎日、献立を考えることに対して、苦手意識すら抱いているような子育て世代に贈る、“読む料理本”『子どもはレシピ10個で育つ。』が刊行になりました。
刊行を記念して、本書の一部を全4回に分けて公開します。
実際に双子の息子を育て上げた人気料理家・上田淳子さんの愛情深い言葉は、勝手に抱え込んでいた悩みや不安・思い込みをスーッと解決してくれるはずです。

 

◆しらすやカツオ節も、立派な魚です

 

魚料理を作ろうと思っても、欲しい魚が手に入らないってことよくありますよね? スーパーの魚売り場は、どこもエリアが年々縮小され、生魚の取り扱いも減っているように思います。小さなお子さんにとって食べやすい魚(鮭、ブリ、鰆、タラなど)の旬はほとんどが冬なので、夏場は特に困るかもしれません。

 

ですが、ちりめんやしらす、カツオ節も立派な魚です。ほうれん草のお浸しにたっぷりしらすを混ぜたり、オクラをおかかで和えたり、魚を主菜にできなくてもこまめに摂る考え方にシフトしてみてください。あとは、スーパーなどで下処理してくれるサービスも上手く利用して。アジやイワシなど、扱いやすく子どもが食べてくれそうな魚を見つけたらまとめて三枚おろしにしてもらい、冷凍しておくのもひとつの手ですね。

 

◆3分あったら、だしをとろう

 

 

ご自分のごはん、ないがしろにしていませんか?朝は、家族が残したものを立ったままかき込んで、ひとりのときの昼食は納豆ごはんかカップラーメン、夜も結局残りものをつまんで終了……。子どもや夫にはちゃんと食べさせているのに、自分のものは適当、という人が多く見受けられますが、それは明日からやめてください! つい自分のことは後回しになってしまう状況は痛いほどわかりますが、家族の健康は母の健康があってこそ。子どもと同じようにバランスを考えた食事が大切です。

 

とはいえ、食べる時間も作る時間もなかなか取れないとき、“だし茶漬け”はいかがでしょうか。だしは鍋を使わなくても、耐熱容器と茶こし、パックのカツオ節だけで美味しいだしをとることができます。具材は鮭フレークや海苔などお好みで。とったばかりの一番だしは、透き通った味わいで、心と体を落ち着かせてくれます。3分あったらカップラーメンではなく、ぜひだしを。お茶漬けを食べているあいだくらい、ちゃんと座ってくださいね。その一息がそのあとの元気の源ですよ。

 

◆ストック必須の「サバの水煮缶」

 

 

魚料理に苦戦している方へ、特に使っていただきたいのがサバの水煮缶です。

 

最近は国産のサバを使っているものが多く、臭みはほとんどありません。身も分厚い。骨があっても取り除くのが簡単。和食にも洋食にもアレンジがしやすいうえに常温でストックがきくので、鮮魚が見つからなかったときや「今週は一度も魚料理作っていないかも……」というときにもすぐに使えるので便利です。オイル煮にしたものもありますが、水煮のほうが子どもに与えやすく、調理したときにもさっぱりと仕上がるのでおすすめです。

子どものレシピは10個あれば大丈夫

上田淳子(うえだじゅんこ)

料理研究家。神戸市生まれ。辻学園調理・製菓専門学校を卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルのレストランやベッカライ(ベーカリー)、パリではミシュランの星付きレストラン、シャルキュトリーなどで約3年間修業を積む。帰国後は、シェフパティシエを経て独立。料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子の男の子の母としての経験を生かし、食育についての活動も積極的に行う。著書には『フランス人が好きな3種の軽い煮込み。』『フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。』(ともに誠文堂新光社)、『あたらしい一汁三菜』(文化出版局)、『から揚げは、「余熱で火を通す」が正解!』(家の光協会)などがある。
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子どもはレシピ10個で育つ。

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上田淳子

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