akane
2018/11/16
akane
2018/11/16
ふつうモノクロでしか見ることのできない昭和30年代の日本を、カラー写真で記録していた人物がいた。
アメリカ出身、日本と日本の鉄道をこよなく愛する、元祖「カラー撮り鉄」、J・ウォーリー・ヒギンズ氏。
1956年に、初来日。’58年に本格的に来日以降、日本に在住。国鉄の顧問を務め、日本全国をくまなく巡りながら、趣味の鉄道写真を中心に、当時としては超贅沢なカラーフィルムで日本の風景を多数撮影してきた。
そんなヒギンズ氏が、このたび出版した『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』から、いくつかの写真と、それにまつわる思い出話をご紹介する。
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これはマークシティができる前の井の頭線の渋谷駅だ。
渋谷駅を使って通勤していた頃は、よくホームの屋根がなくなるギリギリのあたりまで行って、井の頭線と玉電、そして銀座線の線路の終わりをカメラに収めたものだ。
当時に比べると今はホームが長くなった分、乗客は改札まで歩く距離も長くなった。
一方で、お金を使うマークシティには簡単に出られるようになっている。
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こちらは井の頭線(右)と玉電(左)が並んで渋谷駅へと入ってくるところを撮った写真だ。地下鉄銀座線の線路は、写真左の玉電の線路のさらに南(左)側にあった。
井の頭線と玉電が走っていた所には、現在はマークシティのビルが建っている。
銀座線の駅は東急東横店の3階と4階の間にあるが、銀座線の車両基地は、マークシティの3階にあるそうだ。
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