『異世界転移者のマイペース攻略記2』著者新刊エッセイ なんじゃもんじゃ
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世界を見て回るのはテレビでもできますが……

 

夢を見ても思い出せないことってないですか? 先日、夢を見て夜中に起きたのですが、その夢が何か思い出せなくてなかなか寝つけませんでした。起きた時の感じからして変な夢ではなかったと思いますが、思い出せないのです。

 

私はテレビで旅番組を見るのが好きでよく見ているのですが、もしかしたら旅をしている夢だったかもしれませんね。テレビで旅番組を見るのは好きですが、テレビでは旅先の風景を見ることはできても、空気を感じることはできません。そういったことを感じるには実際にその土地にいかなければならないのです。しかし、実際に旅をしようと思うとなかなか腰を上げることができません。私は基本的に出不精なので、旅をしたいという気持ちがあっても実際に行動に移すことがなかなかできないのです。ですが、小説の中では私の分身としてキャラクターが旅をしてくれます。好きな場所にいき、好きな景色を見て、やりたいことをやって、その場の空気を感じてくれます。小説はそういったことを好きなように想像できるツールだと思っています。

 

ライトノベルを読んで描写が足りないと思うことが多々あります。私自身の作品も後から読むとそう思うことが多いです。これは作者の表現力の不足以外に、読む方に想像できる余地を残しているのではないかと勝手に思っています。足りない部分を自分の想像力で埋めながら読めば、他人の物語を自分の物語にできると思っているのです。だから私はライトノベルが好きなのかもしれませんね。空想の世界ですから、誰もが旅をして、誰もが好きに生きられます。今回の『異世界転移者のマイペース攻略記』の2巻では旅をしていませんが、このシリーズは旅を含んだ物語なので、私は大好きです。ですから、皆さんにも想像力を膨らませて読んでいただければと思っています。

 

『異世界転移者のマイペース攻略記2』
なんじゃもんじゃ/著

 

異世界に拉致されたグローセは、チートスキル【通信販売】を使い、商人として成功の道を歩んでいた。「赤の塔の町」に拠点を置き、魔物の買取店と女性向けのコスメショップを立ち上げると、瞬く間に大人気になるのだが……。人気シリーズ待望の第2巻!

 

PROFILE
なんじゃもんじゃ
東海地方在住。『チートあるけどまったり暮らしたい』で第5回ネット小説大賞金賞を受賞し、デビュー。他に『ガベージブレイブ』シリーズなど。

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