ファッションはルールを守っていても失敗する!|地曳いく子の『おしゃれは7、8割でいい』
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ryomiyagi

2019/11/20

 

「あ~ヒドい格好してきちゃった」は、しょっちゅうです!

 

私は職業柄、「いつもすごくおしゃれに気を使っているんですよね?」と思われていますが、実際は、スタイリストという仕事は、他人をきれいに見せるのが仕事であって、自分が着飾ることが仕事ではありません。

 

ですから、「あ~こんなヒドい格好してきちゃった」ということだってしょっちゅうですし、失敗だってしまくりです。

 

あるときはカールヘアにしようと思ってパーマをかけたら、髪の毛の量が多すぎて大爆発。「なんか……大丈夫ですか?」と人から言われるくらいファンキーになってたいへんな目にあいました。もっと若い頃は、おかっぱにしたら、やはり前髪の分量のせいでお菊人形か岸田劉生作「麗子像」そっくりに。

 

こうした失敗のおかげで、「ああ、これはなしね」というのがわかってきたのです。

 

若いころの失敗は、40代以降の失敗に効く

 

これはたかだかヘアスタイルのことではありますが、人生だって同じこと。

 

失敗のいいところは、失敗から学べるということだけでなく、失敗に慣れることによって免疫ができ、ダメージを少なくできるということ。そして、失敗から立ち直る方法もわかってくるということです。

 

若いときの失敗が40代以降のおしゃれを決めると言いましたが、若い頃失敗すれば40代以降はもう失敗をしなくなるということはありません。

 

そのときそのときで状況も違いますから、いくつになっても失敗は起こり得ます。でも、若い頃の失敗の経験値が高ければ、「ああ、このパターンね」と、40代を過ぎたらあわてず騒がず、落ち着いて対処できるのです。

 

そうやって失敗とよい距離をもっておつきあいすると、時代の荒波にも溺れることなく、乗りこなしていけると思うのです。

 

※この記事は『おしゃれは7、8割でいい』(地曳いく子・著)より、一部を抜粋・再編集して作成しています。

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