『夢中力』堀江貴文、野村克也(1)チャンスは平等に流れてくる。成功の秘訣は「桃」にあり?
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ryomiyagi

2020/10/21

 

本書の著者のひとりである堀江貴文さんがはじめてIT業界に足を踏み入れたのは、小学校5年生のときに観たアメリカ映画『ウォー・ゲーム』がきっかけだったそうだ。この映画でコンピューターのことを知り、中学校の合格祝いにパソコンを両親に買ってもらったのが始まりだという。

 

堀江氏は、チャンスのつかみ方を昔話『桃太郎』に例えて語っている。日本人なら誰でも知っているように、『桃太郎』に登場するお婆さんは、あるとき川に洗濯へ行き、上流から流れてきた大きな桃をつかみ取り、家に持ち帰る。すると桃から子どもが生まれる。桃太郎は成長すると鬼退治に出かけて、宝物を持ち帰ってくるのだ。
お婆さんはただのラッキーガールだった、とも言えるし、あるいはこうも言えるだろう。お婆さんは自ら桃(チャンス)をつかみに行ったのだ、と。

 

「お婆さんは、チャンスを秘めた「桃太郎の桃」を、一見怪しいからといって躊躇することなく、入手する。これが大幸運を引き寄せた」と語る堀江氏。そう、お婆さんには桃をつかまない、という選択もあったのだ。堀江氏はさらにこうも言う。「「チャンス」は万人に平等に流れてくるという考え方。「1日24時間」が全人類に共通するのと同じだ」

 

これは球界で活躍してきた野村克也さんにも共通している。「どんなプロ野球選手にも必ず2度や3度、チャンスはあるもの」しかし、なかにはチャンスをいつも右から左にやり過ごしてしまう選手がいるらしい。そんな時こそ「意識改革」が必要だと野村氏は語っている。
同じことを繰りかえしている、状況がなぜか何も変わらない。あなたがもしそのことで悩んでいるのなら、もしかすると間違っているのは「考え方」かもしれない。

 

「考え方が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」

 

そうして人生の矛先が変わった暁には、これまで想像もしたことのなかったような世界が広がっているのかもしれない。堀江氏いわく、過去に成功している社長たちは良い意味で「バカ」になれる人が多いらしい。彼らはチャレンジ精神が旺盛で、とても好奇心が強いのだという。

 

今日の自分を変えたい、そう思っているのなら、まずは小さな意識改革からはじめてみるのも良いかもしれない。野村氏の胸に留めておきたくなるお言葉が、力を与えてくれそうだ。

馬場紀衣(ばばいおり)

馬場紀衣(ばばいおり)

文筆家。ライター。東京都出身。4歳からバレエを習い始め、12歳で単身留学。国内外の大学で哲学、心理学、宗教学といった学問を横断し、帰国。現在は、本やアートを題材にしたコラムやレビューを執筆している。舞踊、演劇、すべての身体表現を愛するライターでもある。
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夢中力

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堀江貴文/著 野村克也/著

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