akane
2018/06/28
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2018/06/28
「人生100年時代」と言われる現代、老後というには早すぎて、余生というには長すぎる「人生の後半戦」をどのように過ごせば幸せになれるのでしょうか?「人生100年時代」と言われる現代、老後というには早すぎて、余生というには長すぎる「人生の後半戦」をどのように過ごせば幸せになれるのでしょうか?
教養の達人、齊藤孝先生が『人生後半の幸福論』(光文社新書)で作成したチェックリストの一部を特別公開します。
第1回の【身体と心編】に続いて、第2回は多くの人が転換期を迎える【仕事編】です。
特別公開!人生後半を幸せに過ごすためのチェックリスト【仕事編】
□ 生涯現役を目指したいですか?
□ 今の仕事、何歳まで続けることができそうですか?
□ 仕事に対して、時給意識を持っていますか?
□ お金以外で、仕事に求めるものはありますか?
□ あなたの考える「やりがいのある仕事」とは何ですか?
生涯現役を目指したいですか?
組織の一員として働いている人には否応なく定年が訪れます。いっぽうで自営業の人は、自分自身ができると思えば、何歳まででも仕事を続けられます。
長く仕事を続けていくために必要なのは、やはり「心技体」すべてがすこやかに保てていることでしょう。この点は、組織の中で働く人も同じです。
「心」は、気力、意欲、情熱です。加齢と共に衰えるのは体力だけでなく、気力も減退しやすくなります。やる気の火がつきにくくなる、ついても熾火(おきび)のような感じで消えやすくなる。心と身体は連動していますから、身体的に疲労が蓄積していれば、心の疲労度も増し、火はますますつきにくくなります。
「技」は技能、技術、スキルです。熟練しているつもりでも、変化の流れが速い現代は「その技術や考え方は、ちょっと時代感覚に合わない」ということが起こりやすくもなっています。
「体」はもちろん身体、体力や健康状態です。体力に自信がある人でも、50歳を過ぎれば機動力は落ちます。同じことをやっていても、以前のようなスピードではできなくなったり、パワーが持続しなくなったりします。もっとも、そこを経験値の高さでカバーできるようになるメリットもあります。過去のやり方、考え方にこだわるのでなく、今のニーズに即した対応ができているか。新しい流れを受け入れて柔軟にやることができているか。その自己認識がズレている人は、職業人としてはいささか問題です。
以前のようにはできなくなったことは何か。冷静に、客観的に、現実を認めるところから、今できることもはっきりと見えるようになってくるものです。
「続けたい」「まだまだ頑張りたい」という意志を持ち、エネルギーを燃やしつづける生涯現役という考え方は立派です。一方で、己の現状を知り、スパッと引退して後進に道を譲るという考え方もまた立派です。「つらぬくこと」と「しがみつくこと」、その精神は天と地ほども違います。
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いかがでしょうか?どういった選択をするにせよ、「つらぬくこと」と「しがみつくこと」の違いは常に意識していたいですね。
『人生後半の幸福論』では、他にも様々なチェックリストが全50項目掲載されています。今までの人生を振り返りながら、これからの後半戦のことを考えてみませんか?
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