感謝ナシ、話のすり替え、逆ギレ……あなたのパートナーは「自己愛性パーソナリティ障害」かも?
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BW_machida

2021/11/11

 

「自己愛性パーソナリティ障害」の人は、「自分は特別な存在である」という肥大した自己意識(誇大自己)を持っていて、「偉大な自分」にふさわしい華々しい成功を夢想しています。

 

現実の自分が活躍できないのは、周りが自分を正当に評価しないからと人のせいにします。自信家である半面、批判されることを嫌い、聞き入れません。親切に教えてくれているのに欠点を指摘されたと捉えて激しく反撃に出たり、暴力をふるうこともあります。自分の非を受け入れられないのです。

 

「自己愛性パーソナリティ障害」の過剰な自信や万能感は、幼いころの未熟な自己愛が自分を守るために残ったものです。誇大ともいえる自信を振りかざしてはいますが、心の奥には、「傷ついた自己愛」があるのです。

 

 

自己愛性の人をうまく支えるコツは、支える人が本人の素晴らしさを映し出す「賞賛の鏡」となることです。

 

幼い時期のまま引きずっている賞賛や自己顕示への欲求を、積極的に満たしてあげるのです。するとやがてエネルギーを与えてくれる賞賛者を大切にするようになるでしょう。もし両者が自己愛性の傾向を持っていて片方が献身する側に回れない場合は、どちらかが潰されてしまうことになりやすいので、早めに別々の道を歩んだほうが無難です。

 

献身する側に回る場合も、思い通りになる都合のいい存在になりすぎないように気をつけます。無理な要求ははっきり断り、行きすぎた行為があったら我慢せずにしかるべき機関や人物に相談し、対応してもらいます。自己愛性の人は、実は小心で体面を気にしますから、第三者が介入するのが効果的です。

 

※この記事は『マンガでわかるパーソナリティ障害』(漫画:松本耳子、監修:岡田尊司、光文社刊)より抜粋したものです

 

マンガでわかるパーソナリティ障害
松本 耳子/著

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岡田尊司/監修 松本耳子/漫画

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