「おうちごはん」の救世主、ハーブとスパイスの使いかた|クックパッド『たったひとふりの魔法 ハーブ&スパイスrecipe105』
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BW_machida

2022/04/14

 

開いたページから香気がたちのぼり、美味しそうな写真に食欲がそそられる。見たことも聞いたこともないアジアの料理から、おなじみの中華、白いご飯にあう和食、慣れ親しんだ洋食まで、ハーブとスパイスを使った料理がたっぷり紹介されている。

 

料理のレパートリーを広げたい。マンネリを解消したい。家にいながら旅行気分を味わいたい。おうちごはんに飽きた……そんな人にこそ、ハーブやスパイスを使ったレシピをおすすめしたい。メニュー表でもある目次には「毎日のレシピ」「おつまみ」「お店みたいなごちそう」など、日常のさまざまな場面を彩る料理が並ぶ。材料のハーブやスパイスは、手に入りやすく、使いやすいパッケージで売られているものばかりだ。

 

とはいえ、初めて買うものはどうやって使えばいいのか分からないもの。使いこなせず戸棚の奥にしまわれたまま、なんてこともありうる。それなら、普段の料理にどんどん活用してみてはどうだろうか。たとえば、クミンシードとカレー粉の春巻き。あるいは、パクチーを包みこんだ水餃子。さばの竜田揚げには、ミカン科のスパイスである花椒(ホワジャオ)。しびれる辛さが特徴の花椒は、中国では麻婆豆腐や炒めものによく使われる。

 

 

意外だったのが、「五香粉(ウーシャンフェン)」とぶりの照り焼きの組み合わせ。五香粉は中国の代表的な混合スパイスで、花椒や八角、陳皮など中国のほぼすべての地域の料理で使われる5つ以上の香辛料をブレンドしたもの。これが、日本の調味料であるみりんと醤油によく合う。なにより、どのレシピも簡単なのが嬉しい。

 

スパイスを手に入れたら、カレーは絶対に作りたい。クックパッドでは「スパイス」でもっとも検索されるレシピは、カレーらしい。シンプルなインド地方のカレー、さらりとしたタイカレー、キーマカレーと種類も豊富。本格派なら、インディカ米にターメリックとシナモンスティック、ローリエを合わせたターメリックライスも作りたい。こちらも分かりやすくレシピが紹介されている。

 

そのほかにも、タイ、トルコ、イタリア、フランスと世界各国のハーブ・スパイス料理がならび、家のキッチンで、気軽に海外旅行気分を味わえる。困ったのは、ページをめくっていると、すぐにでも外国へ飛んでいきたくなること。そして、読んでいるとお腹がすいてたまらなくなること。

 

『たったひとふりの魔法 ハーブ&スパイスrecipe105』
クックパッド/監修

馬場紀衣(ばばいおり)

馬場紀衣(ばばいおり)

文筆家。ライター。東京都出身。4歳からバレエを習い始め、12歳で単身留学。国内外の大学で哲学、心理学、宗教学といった学問を横断し、帰国。現在は、本やアートを題材にしたコラムやレビューを執筆している。舞踊、演劇、すべての身体表現を愛するライターでもある。
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