「お客様は悪魔」という前提が、ビジネスを成功に導く。成功者の哲学#14
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若くしてマスコミ業界に飛び込み、各界・各国の実力者と幅広い人脈を持つ著者が、超一流の交流から学んだ「大切に扱われる・積極的にサービスしたくなる上質なゲストになる」ためのノウハウを一冊にまとめた『一流のサービスを受ける人になる方法』(いつか著)が9月11日に刊行されました。
『一流のサービスを受ける人になる方法』刊行を記念して、特別に著者・いつか(http://www.itsuka-k.com)さんのベストセラー『成功する男はみな、非情である。』(角川いつか名義)を再編集してお届け! 数々の成功者に共通する「帝王学」の実態に迫ります。

 

 

ビジネスで成功している人は、「お客様は悪魔である」と知っている。

 

「お客様は神様」なんて嘘!

 

八百屋さんの客が「お宅では鱈を売っていないの?」と尋ねたとする。
「そんな理不尽なことを言う客はいないよ」と思うかもしれないけど、実際にビジネスをしていると、決して珍しい話ではない。

 

ここで、「魚屋へ行って買ってきてあげましょうか」と客に返事をするのが「お客様は神様」の考え。そのように書いてあるビジネス書も多いようだ。

 

これが発展すると、八百屋なのに、わざわざ鱈を仕入れて白菜やネギと組み合わせ、「#鍋物セットとして売り出せばいい」と考える。これが果たして本当に成功する手法なのか?

 

まっとうに考えれば、まともな客は八百屋に魚を求めないし、八百屋は魚のことを知らないので、安くておいしい鱈を仕入れることはできない。失敗する可能性は高い。

 

では、「お客様は悪魔である」の発想で臨めばどうなるか?
「うちは八百屋なので野菜には自信がある」と、産地や品質のこだわりを説明して、商品をアピールする。
望みがかなえられず落胆して帰る客は、去ればいい。

 

「お客様は神様」は新規顧客開拓の発想で、「お客様は悪魔」は固定客づくりの発想であるとも言える。客層を絞り込むことも大切なのだ。

 

つまり、新しい客が欲しいがために理不尽な要求を聞いていたら、働けども利益なんて上がらない。上質の客を求めなければいけない。

 

売り上げの八割は二割の固定客から生まれるのであって、「悪魔」のために奔走するよりは、ポリシーを貫いて固定客になってくれる可能性を追求したほうが、理にかなっている。そのためには、自分ならではのポリシーや、“バッサリ”斬り捨てる強い意思が必要なのだ。

 

優秀な経営者ほど、客や取引先の要求を非情に斬り捨てていく。

 

「コストを五パーセント下げるのは大変やろ。だけど二〇パーセントならできるはずや」(松下幸之助/松下電器産業創業者)

 

顧客の過剰な要求は、非情に斬り捨てよ。

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