2018/11/30
DaiGo メンタリスト
『PRE-SUASION(プリスエージョン)――影響力と説得のための革命的瞬間』誠信書房
ロバート・チャルディーニ/著 安藤清志、曽根寛樹/訳
前回に紹介した『影響力の武器』と同じ著者の『PRE-SUASION』という本です。
数年ぶりに単独で上梓した作品で、米国心理学会の賞も獲っています。
「PRE」と言ってるだけあって説得する「最中」ではなく説得する「前」段階に何をするかで説得力を増すか、というのがテーマです。
これもいい本ですね。
説得の最中になると、日本人なんか特にそうですけど、気負いしちゃったり、相手のプレッシャーに負けちゃったりするので、その前に相手を説得するための準備は何をすればよいのかということが書いてあります。
説得に関する研究の一つに、「自分を隠して素を見せない」場合と、「素を見せる」場合のがどちらが良いのかというものがあります。
答えは「自分の素を出した方が良い」。
自分が自分を偽っているということに不安を感じてしまって、交渉能力が落ちてしまう。だから、下手に相手に合わせるよりも、自分の素を出したほうが良いということです。
最後に、心理学に関しては古典よりも最新のものを読む方がいいんです。過去の研究が覆っていることってよくあるんですね。心理学、そもそも科学というものは覆るものですから。研究テーマが常にアップデートされていくものなので、最新理論に触れることは重要なので覚えていてください。
『PRE-SUASION(プリスエージョン)――影響力と説得のための革命的瞬間』誠信書房
ロバート・チャルディーニ/著 安藤清志、曽根寛樹/訳