日本初のユニークなサービスを生み出せる!『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』

森川亮 C Channel株式会社 代表取締役社長

『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』日経BP社
日高洋祐・牧村和彦・井上岳一、井上佳三/著

 

モビリティ革命について書かれているこの本を読みました。モビリティ革命というとUberなどのようなシェアリングサービスや自動運転などのサービスを思い浮かべますが、このMaaSという概念はもう少し広い概念で、UberのようなシェアリングサービスやNAVITIMEなどの情報サービスのデータを統合し、更にスマートシティや公共交通機関などの情報も取り込み移動そのものをインテリジェントにするようなものだそうです。

 

既にヨーロッパやアメリカで実際にサービス提供されている事例もあるそうですが、日本は自動車大国であるからこそ遅れているようですね。実際のテストによると自動車の販売への影響は大きくないようですが、実際問題自動車を買うという行動そのものが特に若い世代で少なくなって来ているのでむしろ新しいサービスや事業の可能性として魅力的なものだと思います。特に最近は渋滞や公害問題で課題がある中国でも進んでおりフィンテックやAIなどと同様にいち早くキャッチアップしそうです。

 

最近日本企業ではソフトバンクとトヨタがJVを作りMaaS分野のサービスを立ち上げるという発表をしました。ソフトバンクはシェアリング系の会社の株式のマジョリティを持っていたり、IoT分野も強いので国が前向きに規制緩和すれば日本発のユニークなサービス生まれそうですね。今後注目領域です。特にIT起業家の方にお薦めの本です。

 

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『テクノロジーの地政学 シリコンバレー vs 中国、新時代の覇者たち』日経BP社
シバタナオキ・吉川欣也/著

 

最新のテクノロジーのトレンドとそれを実現している様々な企業が紹介されていてとても参考になリます。特に中国の先端事例の紹介が他にはないものなので有益ですね。

 

『セゾン 堤清二が見た未来』日経BP社
鈴木哲也/著

 

稀代の経営者でもあり文化人でもあるセゾングループ創業者の堤清二さんに関する本です。西武百貨店からパルコ、無印良品、ファミリーマート、セゾンカードなど様々な事業について何故スタートしたのかその後どうなったのかなどが書かれていて本当に凄い人だなと改めて感動しました。

 


『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』日経BP社
日高洋祐・牧村和彦・井上岳一、井上佳三/著

この記事を書いた人

森川亮

-morikawa-akira-

C Channel株式会社 代表取締役社長

1989年に筑波大学卒業後、日本テレビ放送網株式会社に入社。 1999年青山学院大学大学院国際政治経済学科でMBAを取得。2000年ソニー株式会社に入社。 その後、2003年ハンゲームジャパン(現 LINE株式会社)に移籍。2007年同社代表取締役社長に就任。2011年に「LINE」をスタートさせた。 2013年4月にはゲーム事業を分離し、社名をLINE株式会社に変更。同時に同社代表取締役社長に就任。2015年3月末より代表取締役社長を退任し、 同社顧問に。4月からC Channel株式会社代表取締役社長に就任。1967年生まれ。


・C Channel:https://www.cchan.tv/

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