ベンチャーも大企業も経営者は改めて読むべき『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』

森川亮 C Channel株式会社 代表取締役社長

『ファイナンス思考~日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』ダイヤモンド社
朝倉佑介/著

 

元mixi社長朝倉さんの「ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論」読みました。私は大学院でも中小企業診断士の資格取得の際にも会計やファイナンスを勉強したものの、正直この分野はどうしても食わず嫌いというか避けてしまう傾向があります。

 

一方で経営者にとってサービスKPIと同じくらい大事な指標や考え方が多くあります。しっかりと見ながら戦略や意思決定をしないと失われた30年に加担をすることになってしまうと危機感を感じました。

 

まずは何故投資するのか? それのための調達方法や調達もとはどうあるべきか? キャッシュフローや投資対効果を考えながら新規事業への投資R&D、マーケティング、M&Aなどについて常に選択と集中が必要だと思います。

 

もちろんCEOは理解しているでしょうし、CFOも理解して推進していると思いますが、それ以外の取締役や執行役員はどうかというとそこまで勉強している人や深く理解している人は少ないのではないかと思います。
億劫かもしれませんが経営者の方々はファイナンスを勉強すべきでCFOの方はぜひ経営メンバーにこれらの指標についてわかりやすく解説をして欲しいと思います。ベンチャー企業の経営者も大企業の経営者も改めて読むべき1冊ですね。

 

私も自社の役員と一緒に再度学ぶ機会を作ろうと思っています。改めて経営者にとって必要なマーケティングや戦略、組織などについてオススメ本を紹介したいと思います。

 

これもオススメ!

『知ってるつもり――無知の科学』早川書房
スティーブン・スローマン/フィリップ・ファーンバック/著 土方奈美/訳

人間は動物なので思ったよりもロジカルではないとか行動経済学や人工知能などの観点から新しい人間の姿が見えてきます。

 

「エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか 」日経BP社
ジェイソン・カラカニス/著 孫泰蔵/序文 滑川海彦/髙橋信夫/訳

シリコンバレーのエンジェル投資家が何を考えて判断して投資するのかを深く知ることが出来る本です。投資家の人はもちろん投資を受ける起業家も参考になります。

 

 
森川さんの新著です!
『すべての仕事は10分で終わる』SBクリエイティブ

 

「ファイナンス思考~日本企業を蝕む病と、再生の戦略論」ダイヤモンド社
朝倉佑介/著

この記事を書いた人

森川亮

-morikawa-akira-

C Channel株式会社 代表取締役社長

1989年に筑波大学卒業後、日本テレビ放送網株式会社に入社。 1999年青山学院大学大学院国際政治経済学科でMBAを取得。2000年ソニー株式会社に入社。 その後、2003年ハンゲームジャパン(現 LINE株式会社)に移籍。2007年同社代表取締役社長に就任。2011年に「LINE」をスタートさせた。 2013年4月にはゲーム事業を分離し、社名をLINE株式会社に変更。同時に同社代表取締役社長に就任。2015年3月末より代表取締役社長を退任し、 同社顧問に。4月からC Channel株式会社代表取締役社長に就任。1967年生まれ。


・C Channel:https://www.cchan.tv/

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