元書店員の書評ライター
関西圏在住。銀行員から塾講師、書店員を経て広報とウェブライター。得意なのは泣ける書籍紹介。三度の飯のうち二度までは本!
2019/09/03
『漂泊の牙』集英社 熊谷達也/著 忘れていた。 何かもっと、大事な何かを。 朝起きて顔を洗って仕事に行って働いて帰って一息ついて、数時間自分の好きなことをして眠りにつく。 それが […]
2019/08/01
『機巧のイヴ』新潮社 乾緑郎/著 私が、この世にただ一人だけ存在していたとしたら、きっとそれは「生きている」とは言わない。自分を自分たらしめるものは、他者という存在があって初めて形を作る。 & […]
2019/07/08
『種まく人』亜紀書房 若松英輔/著 毎日のように色んな出来事が起こり、次から次へと押し寄せては流れていく。 責め立てたり、陥れたり、ねじ伏せたり排除したり嘘をついたり。 そういう大きくて騒がし […]
2019/06/05
『5まで数える』筑摩書房 松崎有理/著 「AならばBである」という形の論理式を用いて推論する(例 否定、論理和、論理積)。 これを用いて、事実の集まりから求めたい結論を正しく導け […]
2019/04/25
『愛ゆえの反ハルキスト宣言』皓星社 平山瑞穂/著 もうすぐ怒涛の祝日ラッシュが始まる。 この祝日、いつのまにか昔はなかった「海の日」ができ「山の日」ができ、「成人の日」も「体育の […]
2019/03/18
『時砂の王』早川書房 小川一水/著 遥か彼方、太古の昔より人々は剣を持ち戦ってきた。 ある者は愛する人を守るため、ある者は国の未来のため。 そうやって、彼らは今私が […]
2019/02/08
『我らコンタクティ』講談社 森田るい/著 年が明けて1月ももう半ば。半年も経たないうちにまた一つ年をとる予定だ。随分大人になってしまった。 去年から今年の年末年始は久しぶりに休み […]
2019/01/04
『21世紀の民俗学』KADOKAWA 畑中章宏/著 私が生きるこの世界は、まるで全てが新しいもので出来ていると感じる。全ては今を生きる人間だけが作ってきたかのような。 歴史は歴史であって、それ […]
2018/11/23
『プルーフ・オブ・ヘヴン』新潮文庫 エベン アレグザンダー/著、白川 貴子/翻訳 年間自殺者はおよそ3万人。 平成30年10月現在ですでに18000人近くが自殺しているけれど、もし、死んでもこ […]
2018/10/29
『レプリカたちの夜』新潮文庫 一條次郎/著 うまくいかない日は、人生について考えることがある。 朝起きて仕事に行って、帰宅して寝てまた朝が来る。 自分が見ている世界は他人も当然見 […]
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