元書店員の書評ライター
関西圏在住。銀行員から塾講師、書店員を経て広報とウェブライター。得意なのは泣ける書籍紹介。三度の飯のうち二度までは本!
2020/10/15
『捨ててこそ空也』新潮社 梓澤要/著 私は古代史から飛鳥奈良平安時代が一番好きだ。 好きすぎて教員免許までとってしまったが、理由は、538年日本にやってきた仏教(上宮聖徳法皇帝説による)は、後 […]
2020/09/01
『小説のストラテジー』筑摩書房 佐藤亜紀/著 文学とは何か、小説とは何か。それは言語を使った芸術作品である。ならばその時文学は、誰しもが理解できるものである必要はない。なぜなら、絵画、彫刻、音 […]
2020/08/06
『本の「使い方」』KADOKAWA 出口治明/著 毎日新刊は数百冊発売されるが、リアル書店は年々街から消えていき、わざわざ足を運ばなければならなくなった。 めんどくさいからとネッ […]
2020/07/15
『手帳と日本人』NHK出版 舘神龍彦/著 私は手帳と縁遠い人生を送っている。 正確には、使い方が分からない。というと、あんなにたくさんの手帳のガイドブックがあって、SNSでは皆が […]
2020/05/14
『マサイのルカがスマホで井戸を掘る話』学研プラス ルカ・サンテ GO羽鳥/著 人生の風向きが変わる瞬間ってある。 それは何も奇跡のような大それたことが起こらなくても、例えば誰かに出会うとか誰か […]
2020/02/21
『犬の心臓・運命の卵』新潮社 ブルガーコフ/著 ロシア文学がなぜ、あんなにシニカルで暗くて重くてややこしいのかはそれらの背景にあるロシアの歴史に答えがある。 と少し調べてみて、その端っこの端っ […]
2020/01/13
『深い河』新潮社 遠藤周作/著 点と点をつなぐように 線を描く指がなぞるのは 私の来た道それとも行き先 線と線を結ぶ二人 やがてみんな海に辿り着き ひとつになるから 怖くはないけれど。 &nb […]
2019/12/10
『言壺』早川書房 神林長平/著 私はあなたを殺したいほど愛していた。 二人きりで眠りにつく夜。 点、改行。 世界が終わって幸せの中で死にたいと思った。 うん、やっぱりこうでないと […]
2019/10/31
『百と卍』祥伝社 紗久楽さわ/著 ずっと考えていた。 読んだコミックの感想を書くか、書くまいか。 でも書こうと思う。 『このBLがやばい! 2018』 を読んでから、第1位で気に […]
2019/09/30
『ここは今から倫理です』集英社 雨瀬シオリ/著 「読書って何かの役に立つんですか?」 よく聞かれる。 活字離れが叫ばれて久しい中、私は書店員を長らくやっていて、当時も辞めた今も本の良さを感じて […]
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