本は人生のおやつです!! 店主
2010年から11年間、大阪で「本は人生のおやつです!!」という名の本屋をしておりましたが、2022年の春に兵庫県朝来市に移転いたしました! 現在、朝来市山東町で本屋を営んでおります☆ 好きな作家は井伏鱒二と室生犀星。尊敬するひとは、宮本常一と水木しげると青空書房さんです。現在、朝日出版社さんのweb site「あさひてらす」にて、「文士が、好きだーっ!!」を連載中。
2022/06/17
『堀辰雄初期ファンタジー傑作集 羽ばたき』彩流社 堀辰雄/著 長山靖生/編 「堀辰雄」でまず思い出されるのは「風立ちぬ」ですが、実は初期の作品には、意外にも「天使」や「妖精」といった不可思議なものが登場する […]
2022/05/27
『馬込の家 室生犀星断章』 龜鳴屋 伊藤人誉/著 「好きだ!」と言えば、同志の人には思わず握手を求められるような、そんな本をつくり続ける金沢の版元「龜鳴屋(かめなくや)」。ファンになったきっかけの一つは、少 […]
2022/04/15
『風姿花伝』岩波文庫 世阿弥/著 野上豊一郎・西尾実/校訂 春夏秋冬それぞれの季節に心に浮かんでくる本があり、桜の季節になると何とはなしページを捲りたくなるのは世阿弥の『風姿花伝』です。 おそらく日本に住ま […]
2022/03/08
『海に住む少女』 光文社古典新訳文庫 シュペルヴィエル/著 永田千奈/訳 シュペルヴィエルの名をはじめて知ったのは、堀口大學の訳詩集『月下の一群』を読んだ時でした。次にその名がインプットされたのは、大正・ […]
2022/02/09
『美の呪力』新潮文庫 岡本太郎/著 「岡本太郎」と言えば、「芸術は爆発だ!」のひと。そしてこの言葉から想像される人物像は「感性で生きるひと」。それはそれで全く間違ってはいないのですが、太郎の著作を紐解くと […]
2022/01/18
『海峡のまちのハリル』三輪舎 末沢寧史/文 小林豊/絵 中ほどを過ぎたあたりで、衝撃的に美しいページが出てきたので思わずのけぞってしまった! ここ数年、本の値段がジワジワと高くなっている。紙を含めた物価 […]
2021/12/02
『魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣』文藝春秋 石井妙子/著 口絵の写真で泣きそうになったのでびっくりした。水俣病にかかった女の子を撮った写真と、水俣病によってあちこちに指が曲がってしまった上、 […]
2021/10/26
『新編 日本の面影』 ラフカディオ・ハーン/著 池田雅之/訳 「日本人」とはなんなのか。国籍か、DNAか、それともどのような文化・風俗に基づいた暮らしをしているのかが決め手……? と、様々思 […]
2021/09/17
『あなもん』Pヴァイン 戸川昌士/著 「あなもん」。漢字で書くと、「穴門」。 ひらがなにせよ漢字にせよ、凄まじい衝撃を与えるこの言葉の持つ意味とはなんなのか。果たしてなんの穴の門なのかと、きっ […]
2021/08/17
『愛猿記』中央公論新社 子母澤寛/著 「子母澤寛」と言えば、新選組の名を広く世に知らしめた昭和の時代小説作家です。けれども『愛猿記』には新選組の「し」の字も出てこない。猿のことしか出てこない。猿、猿、猿の […]
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