本は人生のおやつです!! 店主
2010年から11年間、大阪で「本は人生のおやつです!!」という名の本屋をしておりましたが、2022年の春に兵庫県朝来市に移転いたしました! 現在、朝来市山東町で本屋を営んでおります☆ 好きな作家は井伏鱒二と室生犀星。尊敬するひとは、宮本常一と水木しげると青空書房さんです。現在、朝日出版社さんのweb site「あさひてらす」にて、「文士が、好きだーっ!!」を連載中。
2022/01/18
『海峡のまちのハリル』三輪舎 末沢寧史/文 小林豊/絵 中ほどを過ぎたあたりで、衝撃的に美しいページが出てきたので思わずのけぞってしまった! ここ数年、本の値段がジワジワと高くなっている。紙を含めた物価 […]
2021/12/02
『魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣』文藝春秋 石井妙子/著 口絵の写真で泣きそうになったのでびっくりした。水俣病にかかった女の子を撮った写真と、水俣病によってあちこちに指が曲がってしまった上、 […]
2021/10/26
『新編 日本の面影』 ラフカディオ・ハーン/著 池田雅之/訳 「日本人」とはなんなのか。国籍か、DNAか、それともどのような文化・風俗に基づいた暮らしをしているのかが決め手……? と、様々思 […]
2021/09/17
『あなもん』Pヴァイン 戸川昌士/著 「あなもん」。漢字で書くと、「穴門」。 ひらがなにせよ漢字にせよ、凄まじい衝撃を与えるこの言葉の持つ意味とはなんなのか。果たしてなんの穴の門なのかと、きっ […]
2021/08/17
『愛猿記』中央公論新社 子母澤寛/著 「子母澤寛」と言えば、新選組の名を広く世に知らしめた昭和の時代小説作家です。けれども『愛猿記』には新選組の「し」の字も出てこない。猿のことしか出てこない。猿、猿、猿の […]
2021/07/19
最初にこの本を手にした時の感想を正直に言えば、「……だ、誰なん?」でした。名前に全く聞き覚えがなく、呼び方すらもわからない!タイトルからして「北方の」「詩人」であることと、カバーに掲載された写真から、「今の人ではないっぽ […]
2021/06/09
『学校の枠をはずした 東京大学「異才発掘プロジェクト」の実験、 凹凸な子どもたちへの50のミッション』 どく社 東京大学先端科学技術研究センター 中邑研究室/編 作家にとって「デビュー作」が特別な意味を持つ […]
2021/05/11
『風の便り』夏葉社 小山清/著 「五月のそよ風をゼリーにして持つて来て下さい」と言ったのは詩人の立原道造で、「風こそは信じ難いほどやわらかい、真の化石なのだ」と言ったのは、詩人の谷川雁です。時に爽やかさの象 […]
2021/04/15
『枕詞はサッちゃん 照れやな詩人、父・阪田寛夫の人生』新潮文庫 内藤啓子/著 「よき評論」に一番大切なものってなんなのか。「斬新な目線」? それとも「時に冷徹なまでの眼差し」? 確かにそれらも大事なことだと […]
2021/03/11
『ヨーロッパぶらりぶらり』筑摩書房 山下清/著 「山下清画伯」と聞けば、ある年齢以上の人は、即座に「裸の大将放浪記」(※)を思い浮かべるのではないでしょうか。 (※ 1980〜90年代に、俳優 […]
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