本は人生のおやつです!! 店主
2010年から11年間、大阪で「本は人生のおやつです!!」という名の本屋をしておりましたが、2022年の春に兵庫県朝来市に移転いたしました! 現在、朝来市山東町で本屋を営んでおります☆ 好きな作家は井伏鱒二と室生犀星。尊敬するひとは、宮本常一と水木しげると青空書房さんです。現在、朝日出版社さんのweb site「あさひてらす」にて、「文士が、好きだーっ!!」を連載中。
2022/12/20
『百年文庫14 本』ポプラ社 「煙」島木健作/著 「シジスモンの遺産」ユザンヌ/著 生田耕作/訳 「帰去来」佐藤春夫/著 2010年〜2011年にかけてポプラ社から刊行された「百年文庫」は、当時かなり話題に […]
2022/11/18
『愛書狂の本棚 異能と夢想が生んだ奇書・偽書・稀覯書』 エドワード・ブルック=ヒッチング/著 髙作自子/訳 「この世に存在している、遍くすべての書物を紐解いてみたい……!」と、一度や二度ならず心に願ったこと […]
2022/10/19
『たとえば、葡萄』 大島真寿美/著 記録は後世への財産 この言葉は『たとえば、葡萄』の本筋も本筋のところで出てくるフレーズではないながら、読んでいて相当心に響いた一言でした。 というのも高校時 […]
2022/09/02
『増補改訂版 奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう55の島』河出書房新社 ユーディット・シャランスキー/著 鈴木仁子/訳 「地図」とは一体、なんなのか。「地を表す図」。とはいえ […]
2022/07/22
『コスメの王様』小学館 高殿円/著 真心がすべてと本書のなかで利一は言う。これまで出会った人のなかに、愛がすべてと言った人がいた。それはどちらも同じものを指していて、そして商売を含めた人と人との関係において […]
2022/06/17
『堀辰雄初期ファンタジー傑作集 羽ばたき』彩流社 堀辰雄/著 長山靖生/編 「堀辰雄」でまず思い出されるのは「風立ちぬ」ですが、実は初期の作品には、意外にも「天使」や「妖精」といった不可思議なものが登場する […]
2022/05/27
『馬込の家 室生犀星断章』 龜鳴屋 伊藤人誉/著 「好きだ!」と言えば、同志の人には思わず握手を求められるような、そんな本をつくり続ける金沢の版元「龜鳴屋(かめなくや)」。ファンになったきっかけの一つは、少 […]
2022/04/15
『風姿花伝』岩波文庫 世阿弥/著 野上豊一郎・西尾実/校訂 春夏秋冬それぞれの季節に心に浮かんでくる本があり、桜の季節になると何とはなしページを捲りたくなるのは世阿弥の『風姿花伝』です。 おそらく日本に住ま […]
2022/03/08
『海に住む少女』 光文社古典新訳文庫 シュペルヴィエル/著 永田千奈/訳 シュペルヴィエルの名をはじめて知ったのは、堀口大學の訳詩集『月下の一群』を読んだ時でした。次にその名がインプットされたのは、大正・ […]
2022/02/09
『美の呪力』新潮文庫 岡本太郎/著 「岡本太郎」と言えば、「芸術は爆発だ!」のひと。そしてこの言葉から想像される人物像は「感性で生きるひと」。それはそれで全く間違ってはいないのですが、太郎の著作を紐解くと […]
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