生米からつくる新食感のホットビスケットとクッキー
生のお米をパンに変える魔法のレシピ「生米パン」

ryomiyagi

2020/04/02

ちょっとしたおもてなしや手土産にぴったりのホットビスケットとクッキー。なかなか思うような仕上がりにならず、リト先生が苦労して開発したという自信作です。大切な人へのプレゼントにも!
2月20日発売『はじめての生米パン』より特別公開!

 

 

ホットビスケット

 

豆腐を加えて、外はサクサク、中はふっくらの食感を出しました。焼き立てか、オーブントースターで温めたものを食べましょう。

 

 

【材料】マフィン型(口径5.6×高さ3.4cm)6個分
A
 ● 米 … 90g(浸水済120g )
 ● 絹ごし豆腐 … 80g
 ● メープルシロップ*1 … 8 g(小さじ1)
 ● レモン汁 … 2.5 g(小さじ1/2)
 ● 塩 … 2 g(小さじ1/2弱)
 ● ココナッツオイル*2 … 35g
 ● ベーキングパウダー … 6 g

 

*1:または砂糖5 g+水5 g
*2:固まっているときは温めてから使う。

 

【つくり方】

1
軽く洗った米をボウルに入れ、水カップ1程度(分量外)を加えて2時間(冬場は3時間)以上浸す。
*心配な人は冷蔵庫で。2日に一度水を換えれば、冷蔵庫で4~5日は保存可能。夏場は2~3日で使いきって。

 

2
米をざるにあげ、数回ざるを上下させてしっかりと水けを切る。
*水けが残っていると生地が柔らかくなり過ぎるので注意。また乾きやすいのでミキサーに入れる直前に水けを切る。

 

3
オーブンを180℃に予熱する。

 

4
Aをすべてミキサーに入れて、30秒程度回しては止める動作を3~5回ほどくり返す。途中、ミキサーの壁面に飛び散った生地を、ゴムベラでこそぎ落として全体を均等に攪拌する。

 

5
ココナッツオイルを加えて、生地がもったりとしてなめらかになるまでミキサーで攪拌する。
ゴムべらを揺らしても生地が落ちないほどの粘度がある。

 

 

6
生地をボウルに取り出し、ベーキングパウダーを加えてゴムべらで手早く混ぜる。

 

7
グラシンカップ を敷いた型に、5の生地を1/6ずつ入れる。表面に霧を吹き、オーブンで20分、表面に焼き色がつくまで焼く。
* 好みでヴィーガンバターやジャム、メープルシロップなどを添える。

 

ヴィーガンバター

 

ヴィーガンバターをつけて食べると絶品です! まとめて作って常備しておいて。

 

 

【材料】つくりやすい量
● ココナッツオイル … 100g
● 豆乳ヨーグルト … 30g
● 塩 … 2~3g

 

【つくり方】
すべての材料をミキサーに入れて、とろっとしたクリーム状になるまで混ぜる。
* 気温が低いときなど、ココナッツオイルが固まっている際は少し温めてから入れる。また、開封したてのヨーグルトを使えば冷凍保存が可能。使うときは常温で解凍し、2~3日で使いきって。

 

生米クッキー

 

水分を極限まで減らしてざくざくとした食感を実現。薄くのばしてよく焼くのがカリッと仕上げるのが?コツです。

 

 

ついついつまみ食いしたくなる美味しさ。

 

 

【材料】天板1枚分(5cm四方約30枚分)
A
 ● 米 … 90g(浸水済120g )
 ● メープルシロップ*1 … 65g
 ● 塩 … 1 g(ひとつまみ)
 ● 油 … 25 g
 ● ココナッツファイン … 100g
*1:または砂糖44g+水21g

 

1
軽く洗った米をボウルに入れ、水カップ1程度(分量外)を加えて2時間(冬場は3時間)以上浸す。
*心配な人は冷蔵庫で。2日に一度水を換えれば、冷蔵庫で4~5日は保存可能。夏場は2~3日で使いきって。

 

2
米をざるにあげ、数回ざるを上下させてしっかりと水けを切る。
*水けが残っていると生地が柔らかくなり過ぎるので注意。また乾きやすいのでミキサーに入れる直前に水けを切る。

 

3
オーブンを160℃に予熱する。

 

4
Aをすべてミキサーに入れて、10秒程度回しては止める動作を何度もくり返して、ペースト状にする。途中、生地がミキサーの側面に飛び散って付着するので、ゴムべらでこそぎ落として生地全体を均等に攪拌する。
* 生地がかたいので、少し攪拌しては止める動作を何回かくり返して、時間をかけて粉砕する。

 

5
油を加えて、生地がぼってりとするまでミキサーで攪拌する。
水分が少なくぼってりとした重い生地に。

 

 

6
生地をボウルに取り出し、ココナッツファインを加えてゴムべらで全体を混ぜる。
水分が吸われて粘土のようなかたさに。

 

 

7
天板のサイズにオーブンシートを切り、その上に生地をのせて麺棒で1~2mm厚さにのばし、パレットナイフで好みの大きさに切り込みを入れ、天板に並べる。

 

8
オーブンで12~15分、表面にこんがり焼き色がつくまで焼く。冷めたら切れ込みに沿って割る。

 

白いお米を使った、もっちりふわふわの生米パン。これをベースにさまざまなアレンジができるので、ぜひマスターしてくださいね。

 

連載第1回はこちら

 

 
 


はじめての生米パン
リト史織/著

 

撮影/北川鉄雄

生のお米をパンに変える魔法のレシピ「生米パン」

リト史織(しおり)

ヴィーガン料理家。調理師、クシマクロビオティックインストラクター、米粉マイスターインストラクター、ローフードマイスター、ロースムージーエキスパート、ローフード栄養学1 級と多数の資格を持つ。大学卒業後、現エコール辻東京辻日本料理マスターカレッジで学ぶ。その後、飲食店、洋菓子店などに勤務。出産後、マクロビオティック、米粉、グルテンフリー、ローフードなどについて学ぶ。生米からパンやお菓子をつくることを提案し、自宅サロンにて生米パン講座、生米スイーツ講座、ローフード講座などを開催。パン教室は常にキャンセル待ちで予約が取れないほど の大人気。 「SHIORI’S VEGAN PANTRY」HP
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