ryomiyagi
2020/06/13
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2020/06/13
昨シーズン、セリーグトップクラスの成績を残した坂本勇人・丸佳浩・岡本和真の2番,3番,4番の巨人軍のコア。巨人が連覇するには、今シーズンも彼らの活躍は不可欠である。
坂本が40本塁打、丸は安定した成績を残し、岡本も2年連続の30本塁打を記録した昨シーズン。特に坂本はシーズンMVPに相応しいプレーを見せ、遊撃手としては初の3割40本塁打を達成。3人の中で最も貢献度が高かったと言ってよいだろう。2番打者ながらも「パワーフォルム型」として、歴代トップクラスの活躍を見せた。
2016年~2018年は坂本を3番に置かざるを得ないチーム状況であったが、2018年オフに移籍してきて、3番打者として及第点の活躍を見せた丸の存在が大きかったのは間違いない。
丸は周知の通り、広島カープを2016年からリーグ3連覇に導いただけでなく、2017,2018年には2年連続セリーグMVPを獲得した名選手である。広島時代から東京ドームは得意としており、優勝した2016年から2018年の3年間は、打率.314 4本塁打 19打点という成績を残していたので、東京ドームを本拠地とする巨人への移籍も良い選択であったのではと思えた。
そして巨人に移籍した昨シーズンは、キャリアハイだった2018年の成績と比較すると見劣りする部分こそあったが、本拠地である東京ドームでは打率.322 15本塁打 46打点という成績で、シーズン成績の半分以上は東京ドームでの活躍が結びついた結果となった。
打撃面以外でもフルシーズン計算できる身体の強さや、キャリアを通じて2013年から2019年まで7年連続でゴールデングラブ賞を受賞している守備面など、成績や数字以上に貢献したといえる。
最後に、今後の巨人軍の4番として期待されている岡本だが、昨シーズンは春先に苦しんだ。ただ、得意としている夏場で4番に相応しい成績へと一気に上げていき、本塁打数は2年連続となる30本台を記録した。
昨シーズンは、梅雨明けするまで本格的に暑くなる季節がなかなか来ず、得意とする夏場の到来が遅れたのも痛かった。それでも、本格的に暑くなってきた8月はシーズン通して唯一の月間打率3割越えを含めた9本塁打 26打点の活躍を見せた。
また、9月も月間成績こそ8月に比べて落としたが、同月10日のDeNAとの直接対決では今永昇太からの本塁打を含む2ホーマーを放ち、大一番で4番の重責を果たす貢献をした。
ちなみに岡本は2018年に記録的な猛暑の中、8月は打率.340 8本塁打 28打点の活躍を見せていた。これは、自身の身体にキレが増して調子が増すのはもちろん、気温が上昇すればするほど空気が膨張していき空気密度は軽くなり、空気抵抗が減ることが理由だろう。すなわち、打球は比較的飛びやすくなるわけだ。
この時期に本塁打を量産している岡本は今後も間違いなく、シーズンの勝負所となる夏場における頼もしい存在となっていくだろう。それは巨人のさらなる躍進のためにも欠かせないことだ。
山口俊の移籍や阿部慎之助の引退、アレックス・ゲレーロの退団もあり、坂本・丸・岡本のコア3選手にかかる期待は昨年以上になるのは間違いない。
選手のキャリアとして折り返し地点を迎えている坂本は、守備の負担が非常に大きいセンターラインということもあり、これまで以上の活躍はもしかしたら難しいかもしれない。
丸は移籍2年目であることや、多くの野手がキャリアハイを残してきた31歳のシーズンということもあり、昨年以上の活躍が期待される。
そして、その坂本や丸ですら成し遂げられなかった2年連続30本塁打を記録した岡本の期待値が高まっている。2018年シーズンの安定感と昨年のCSで見せた勝負強さを兼ね備えられたら、非常に頼もしい4番に育っていくのではないだろうか。現在は23歳という若手の部類に入るが、かつて広島の4番を担い巨人にも在籍していた江藤智のレベルには既に達しつつある。
また、三塁守備ではバント処理する際のチャージに難があるものの、高校時代に投手をやっていたこともあり、スローイングは上出来なものがある。今シーズンは三塁手固定案も出ているので、ほとんど一塁手として出場した昨シーズンと比較した上で、真価が問われるだろう。
昨年のシーズンやポストシーズンの結果を見ると、岡本が今後さらに上のレベルの選手になっていくには、どのような気温や環境においても安定したパフォーマンスを残していくことが最も求められる。
2018年は、初のフルシーズンということもあり、終盤やCSでは疲れもあった上での不調だった。また、今年は身体を大きくしたが、ベストな体型や体重ではなかったことから、身体が絞れる気温になるまではなかなか調子が上がらなかった。
CSでは残暑や台風の影響もあったおかげかスピードボールにも対応できるぐらいの身体のキレがあり活躍を見せられたが、このパフォーマンスを持続できるかが今後ワンランク上の選手になれるかどうかの鍵になっていくだろう。
今年のオープン戦では非常に期待できる調子だったが、
巨人打線を全体的に見てみると、長打力を兼ね備えた阿部やゲレーロが抜けたこともあり、坂本・丸・岡本の3選手で80〜100本塁打は期待したいところだ。
坂本は現在のコンディションを考慮しても昨シーズンのように長打
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