アダルト系ショップの店員さんってどんな人が多いの?【オナホ売りOLの日常 vol.6】
オナホ売りOLの日常

 

ショップの担当者さん

 

ちんこの竿につけるリング(リボンつき)とか、キンタマをつつむ布(白レース)とか、「こ……これは誰が、いつ、どうやって使うんだ?」と思う商品が多いんですよね、弊社。

 

用途不明な商品を案内するたびに「なにこれ!」と爆笑し、「弟の部屋にあったらどうします?」とわたしに尋ねる担当者さんがいます。どんな好みも尊重したいけど、「身内の部屋にあったら少し凹みますね……。使っていてもいいけど、せめて隠してほしいですよね」と答えています。

 

営業途中のわたしの脳裏に弟をぶっこんでくるのは、妻子のいらっしゃるベテラン店長さんです。業界歴10年以上、AVもグッズも業界のこともすごく詳しいのですが、ご自身はアダルトグッズを使わないようです。

 

この方にマニアックな商品を案内すると必ず、「弟の部屋にあったら?」と聞かれます。もしかしたら、息子さんの部屋にあるリボンつきリングを想像しているのでしょうか。

 

ショップでは特殊な商品も販売していますが、セルビデオ店(※)の店長さんは、仕事として割り切ってやっている方が多いように感じています。とはいっても、AVマニア、アダルトグッズマニアな店長さんはいて、毎月何本もAVを観て、それを元に商品のPOPを描いている方もいらっしゃいます。

 

以前いた50代半ばのある店長さんは、弊社から送るサンプルAVを観て、見所をPOPに綴り、そのうえ、1000文字程度の感想文をわたしに送ってくれていました。感想文の内容をみる限り、しっかり作品を観ているようで、チャプターごとに所感をまとめたり、「ここがヌけた」とヌけるポイントを抜粋したり……エロ本のコラムのような、もしかしたら、それよりもしっかりした文章。

 

そんな店長の感想文は、多い月で10タイトル近く。しかも、うちのメーカーだけでなく、他のメーカーも観ていたようです。店長、その年で、どんなペースでオナニーしているんですか。

 

(※)セルビデオ店……レンタルではなく販売を目的としてつくられた映像作品を売る店。

オナホ売りOLの日常

文:堀江もちこ(ほりえ もちこ) マンガ:菅原県(すがわら けん)

この連載は… 大人のおもちゃメーカーで働く営業職OLの日常を、マンガとエッセイでつづります。 「どんな仕事をしているの?」「エロいことばかりしてるの?」などのよくある質問にお答えしつつ、日々、オナホを売る中で感じたことなどをつらつらとお届けします。 文:堀江もちこ(ほりえ もちこ) AVやアダルトグッズを制作・販売する株式会社トータル・メディア・エージェンシー(TMA。グッズ部門の名称はタマトイズ)の営業担当。勤続3年目。営業以外にパッケージのライティングやコスプレをすることもある。推しの自社商品は「もぎゅっと!HUGボディ」「俺専用中出し肉便器」。好きなAV女優はあべみかこ。 ツイッター @CO_mochi_mochi ブログ http://mochi-mochi.hateblo.jp/ マンガ:菅原県(すがわら けん) マンガ家・イラストレーター。2004年、集英社主催のギャグ漫画新人賞年間グランプリを受賞。その後、「週刊ヤングジャンプ」で連載デビュー。雑誌、Web、書籍などで幅広く活動中。主な作品に『モンスターOLうるみ』(マイナビニュース)、『Mr.上から目線』(LINEスタンプ)などがある。
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