akane
2019/07/22
akane
2019/07/22
こんなことを言ったら怒られそうですが、観ていない自社の映像作品もあります。気になった新作や、売れている商品、「絡み(セックス)がすごいよ!」と評判の女優さんなどは確認しますが、毎月10作以上出る新作すべてを観てはいません。
その代わりしっかりチェックしているのは、商品のパッケージ。AVレビューを書いたり、作品の紹介文を書いたりするうえでは本編を観ることが大切ですが、店舗に売り込むというポイントで考えたら、中身よりも「見た目」、つまりパッケージが一番大切かな、とわたしは思っています。
営業に行った際、お客さんがDVDを手に取って、裏表確認している姿をよく見ます。表1(DVDの表紙)、表4(裏表紙)だけで購入を決めるユーザーさんも多いようです。
そのため、パッケージには、その作品の中でも一番エロかったり、可愛かったりする写真が選ばれています。そんな一押しの写真が載ったパッケージを見せながら、「この衣装、今流行っているんですよ」「この女優さんはハードな企画が合うんですよ」と説明すると興味を持ってもらえます。
そのほか、台本や現場のスチール写真(※)、売り上げのデータなども確認します。とくに、売り上げデータは営業の際は参考にしていますね。
当たり前ですが、売れる見込みがあるものを企画として通しています。そのため、ほかのメーカーで売れていた企画をアレンジした作品や、以前売れた自社企画をリメイクした作品、ほかのメーカーで売れているAV女優をキャスティングした作品など、今までの傾向や売れ行きを参考にしているときも多くあります。
過去のデータを参考に作っている作品の場合は、それを営業のアピールポイントとして使います。「去年一番売れた作品に出ていた女優なんです」「ほかのメーカーのあの作品を弊社風にアレンジしました」といった「売れそうな理由」をできるだけ多く伝えて、「売れそうかも」と思ってもらえるようがんばります。
(※)スチール写真……いわゆる写真のこと。動画の現場では、動画撮影や動画カメラと区別するために、写真撮影のことをスチール撮影、それに用いるカメラをスチールカメラと呼んでいる。
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