そのままでは 「薄毛・抜け毛」へまっしぐら! 髪の紫外線対策してますか? 
余慶尚美『毛髪診断士がズバリ解決!髪と頭皮のSOS』

 

みなさん、こんにちは。3時代を駆け抜けた毛髪診断士の余慶尚美です。

 

いよいよ、陽がサンサンと力強く降り注ぐ季節が到来しました。

 

そこで気になるのは、「紫外線」です。

 

皆さん、紫外線対策はきちんとできていますか?

 

顏や首、体は当然! という方が多い中、髪や頭皮には、別段気を使っていないということはありませんか? 

 

実は、顔よりも髪や頭皮のほうが紫外線によるダメージを受けやすく、そのダメージの大きさは顔の5倍にも及ぶと言われています。

 

今回と次回の2回にわたって、そんな紫外線対策についてお話したいと思います。

 

まず具体的に、紫外線による髪と頭皮のダメージにはどのようなものがあるかというと…

 

・キューティクルの剥離
・毛髪内部の空洞化
・毛髪の日焼け、変色 
・頭皮の炎症
・毛細血管、リンパ管の働きが低下

 

などがあります。何もケアしないと、髪のパサつき、色落ち、頭皮が痒くなるなどという症状から、薄毛や抜け毛が増えるなどの悪循環が始まってしまいます。

 

今回は、紫外線が髪、頭皮に与える悪影響、そして予防、対策をご紹介していきましょう。

 

◆紫外線について学ぼう!

 

まずは、何故、「紫外線」が髪や頭皮にダメージを強く与えるかをご紹介しましょう。

 

紫外線とは、目に見えない太陽光線の一つで、UVA、UVB、UVCの3種類があり、実際に地表へ届くのはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類になります。それぞれの特徴は下記の通りです。

 

【UVA】
・波長が長く、オゾン層や雲を通過して地表に届く全紫外線の約95%にあたり、UVBの20倍以上の量
・表皮だけでなく肌の奥深くまで届き、結果、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチンを傷つけ、シワやたるみの原因になる

 

【UVB】
・大半がオゾン層や雲に吸収されるが一部が地上に届き、全紫外線の約5%を占める。
・表皮に強く作用して、赤い炎症や色素沈着を引き起こし、シミ、ソバカスの原因に

 

またそれぞれが私たちに及ぼす影響を見てみましょう。

 

夏の日焼けは、UVBが容赦なく降り注いでいることに大きく影響しています。一方、UVAには元々オゾン層や雲を通過してしまうパワーがあるので、バリアの強さは関係なく、日照時間が長くなればなるほど、真剣に対策に取り組む必要が出てきます。

 

実は、このUVAこそ、頭皮のダメージに直接、関係してきます。というのも、UVBが『髪の日焼け、変色』につながるのに対して、UVAは、頭皮全体や毛根そのものにダメージを与えるので、更に深刻なのです。

 

UVAが到達する肌の奥の層(真皮層)には、毛細血管やリンパ管、毛根があり、紫外線によって、頭皮の細胞が壊されるだけでなく、血管やリンパの働きが低下し、時には消滅したりもします。そうなると、毛根に十分な栄養を与えることができなくなり、また、老廃物や炎症物質がたまりやすくもなります。その結果、新しい細胞を生み出す力が低下し、抜け毛や薄毛の原因となってしまうのです。

 

また、髪の日焼けや変色を招くUVBについても、ヘアカラーをされている方は変色しやすく、特に紫外線の影響を受けやすいのです。特に、寒色系のマット系やアッシュ系のヘアカラーの方は気を付けてください。

 

◆SPFだけでなく、PAにも注目して

 

何よりも、日射しや紫外線から頭部を守ることが大切だとおわかりいただけたでしょうか。外に出る際、UVカット帽子や日傘は必須アイテムです。また、紫外線予防のヘアスプレーなども最近は多く出てきていますので積極的に活用してみましょう。

 

そこで注目していただきたいのが、UVケア製品に表示されている「SPF」と「PA」。これは、どれだけ紫外線をカットできるかを示す表示です。

 

一般的に、UVBカットを示すのがSPFで数字は時間を表し、最高値は50です。例えば、SPF50では、何もつけていない状態と比べて日焼けするまでの時間を50倍遅らせることができると言われています。一般的に個人差はありますが、日焼けするまでの時間の目安は、紫外線を浴びはじめてから、大体15~20分かかると考えられるため、SPF50の場合だと、「20分×50=1000分(16時間以上」は、日焼けを予防する効果が持続するとされています。

 

一方、UVAをカットする効果を示すのがPAとなります。私たちは、ついつい「SPF」だけに注目しがちですが、頭皮のためにもPA値に気を付けるということが大切です。PAには『PA+』~『PA++++』の4段階があり、『+』が多いほど、頭皮に侵入するUVAを防いでくれる効果があります。

 

1日の使用頻度は、外出先、目的、時間によって変わってきます。ですので、陽差しの強さや、太陽の下にいる時間、汗の量などに合わせて臨機応変に使い分けてくださいね!

 

◆日傘にも寿命がある

 

日焼け止めと並んで使われる日焼け対策と言えば、日傘。その日傘にも寿命があります。UVカット加工を施されている日傘の寿命は、2~3年と考えてください。特に、雨傘兼用のものや折畳みタイプは、雨傘として使用したり、折畳む際の摩擦によってUVカット加工が落ちやすくなってしまうので寿命も平均より短いと思っていてくださいね。色については、紫外線カット効果が高い「黒・紺」など濃い色を選ぶようにしましょう。

 

◆頭皮ケアには、「UVカットのヘアスプレー」

 

女性だけでなく、男性におすすめなのが、UVカットの「ヘアスプレー」です。

 

女性よりも男性のほうが汗や皮脂の分泌が多いので、より頭皮環境が悪化しやすく、また、男性ホルモンの影響で、薄毛や抜け毛が進み、頭皮の露出が比較的多くなりがちです。それに加え、遺伝による薄毛などで悩まれている方は、紫外線による外的要因によるダメージを最小限に止めるためにも、是非ともUVカットのヘアスプレーを積極的に活用しましょう。

 

ヘアスプレーを使用する際は、髪の分け目は頭皮が露わになっているので特に意識してスプレーし、頭皮、そして毛髪全体のUVカットを心掛けてください。また、頭皮保護のために髪の分け目を一定にせずに、意識的に変えることも大事です。

 

【髪と頭皮の両方に使えるUVスプレー】

 

・ハレマオ UVカットスプレー(デミコスメティック)~夏季限定発売 80g 爽やかなハーブ&フルーツの香りが人気 (SPF50 PA++++) 
https://www.demi.nicca.co.jp/products/halemao/index.html

 

・UVプロテクトスプレー100(ドクターシーラボ)  さらっと冷んやり、頭から足先まで使える (SPF100 PA++++)
https://www.ci-labo.com/shopping/product/00029484/

 

【髪におススメのUV商品】

 

・ヘア リチュアル ヘア プロテクティブ フリュイド(シスレー) 紫外線、海水、塩素などから守り、補修し強化、濡れた髪にも使えるヘアミルク
https://www.sisley-paris.com/ja-JP/volumizing-spray-3473311692904.html

 

今回は、紫外線対策について、アイテムのご紹介も含めお話しました。

 

次回は、ちょっとした行動で髪の痛み度合が段違いにアップしてしまう、紫外線の強い時期に注意したいアクションについてお話します!

毛髪診断士がズバリ解決!髪と頭皮のSOS

毛髪診断士&美巡家 余慶尚美

毛髪診断士(美巡家) 広告代理店、外資系企業にて勤務当時に自身が重い体調不調に悩んだことから、ココロとカラダの両面をケアする「巡り」に着目。 2007年よりリンパドレナージュサロン「Flow」を経て、美巡和漢サロンを白金高輪にて主宰。 現在は、毛髪診断士として「巡り」を起点に髪の毛の健康を提唱し、メディアに多数出演。 自身がプロデュースするヘアケア商品を開発中。 髪は補修する時代から鍛える時代へ!髪のトレーニング本『髪トレ』が主婦の友社より発売。 <資格> 毛髪診断士 国際薬膳師・国際薬膳調理師 / 漢方養生指導士 ナチュラルセラピスト/ヘルスケアリンパドレナジスト コルグン顔縮小セラピー:골근 얼굴축소 테라피(大韓骨筋リンパ協会) オーガニックアドバイザー 鹿児島市産業創出「食・健康」アドバイザー 大韓薬膳料理専門家:약선요리전문가 大韓キムチソムリエ(Republic of Korea World Food Culture Center)
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