akane
2019/09/13
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2019/09/13
みなさん、こんにちは。3時代を駆け抜けた毛髪診断士の余慶尚美です。
今回のテーマは、前回から引き続き、“髪と頭皮のにおい対策”についてです。
前回は、洗髪についてと汗と匂いの関係について、お話しました。
実は、お風呂でのケアだけでなく、食べ物などからも“におい対策”は可能なのです。
においの成分の原因となる主な食材は、動物性のタンパク質と脂質です。特に頭皮臭や加齢臭の原因となるのは「脂質」ですので、油っぽいものや甘いお菓子を極力摂らないようにしましょう。臭いに効果的な食材は、「アルカリ性食品(海藻類など)」「抗酸化食品(緑黄色野菜など)」「腸内環境をととのえる食品(発酵食品や野菜、果物)」の3カテゴリーに全てにあてはまるもの。これらを積極的に摂ることをオススメします。
特に、リンゴは果物なかでもカラダを冷やさない性質で。植物繊維も豊富ですし、何といってもリンゴのポリフェノールには、消臭効果もあるので、毎日食べていただきたい食材のひとつです。また、ふだん飲むお茶は、緑茶、ウーロン茶、紅茶の順に、抗酸化作用が強いポリフェノールを多く含みます。特に、緑茶はビタミンCも豊富なのでおススメです。ただし、カフェインも多く含むので日中に飲むようにして、飲みすぎには気を付けましょうね。
体内の余分なものを回収するのに大きな役割をするのは、静脈とリンパ管です。特に注目したイオンはリンパ管。、静脈が主に余分な水分を回収する一方で、リンパ管は頭皮臭の原因となる脂質を回収します。また、頭部のリンパ管は、耳周りや後頭部に集中しています。耳周りにはニオイのもとになる脂腺やワキガの原因と考えられている粘度のある汗を分泌する汗腺が存在するため、特に清潔に保つことが大切です。
さらに洗髪前に、ブラッシングを必ずすることで、頭皮の皮脂を洗い流しやすくします。また、頭皮用のオイルを用いてのマッサージもおススメ。頭皮用オイルによって、酸化した臭いの原因となる脂質をキレイに洗い流すのと同時に、頭皮の血行を促進します。特に、耳周りや後頭部を念入りにマッサージすることで、回収能力が落ちやすいリンパの流れをスムーズにして、臭いそのものをなくすことが可能です。
ここまでの話、自分は30~40代中盤だから関係ないと思っていませんか? 実は、30~40代特有の「脂臭」というのもあります。特に後頭部から首に発生し、主な原因は汗。この世代の「脂臭」の正体は、汗の中に含まれている疲労物質である乳酸が、頭皮にすむ細菌に分解され、皮脂と混ざることで、少量でも古い脂のような不快な臭いになる。その点が加齢臭よりも不快なのでは?と言われています。
対策は、疲労物質である「乳酸」を減らすことです。乳酸は、体内の酸素が不足した状態でエネルギーを作ることで出来やすくなる傾向があります。30~40代中盤の方々の日常は、毎日が忙しく、息つく間もなく働き、呼吸が浅くなっているのだと思います。ここは「一呼吸、深呼吸」を意識し、それによって酸素を体内にたっぷり取り入れましょう。また、クエン酸が豊富な柑橘類やお酢(酢物やドリンクなど)を食事に取り入れる、梅干しを毎日1粒ずつ食べるなど、食生活も意識してみてください。
今回は、加齢臭を中心に、頭皮臭改善のために特にしていただきたいことをご紹介しました。頭皮臭は薄毛、軟毛などを加速させるだけでなく、周りも不快な気持ちにさせます。是非、皆さんもこれらを試してみてくださいね。
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