• 日常世界を哲学する

    存在論からのアプローチ

    倉田剛(くらたつよし)

「存在論」とは、何かが「ある」とはどういうことかを考える哲学の一大分野である。

 

起源は古代に遡るが、現代では、ある事実が成立するためには何が存在し、存在するもの同士はどのような関係にあるかを問題にする。

 

例えば「安倍内閣は辺野古移転を正しいと信じている」という時の「信念」の主体は誰か、「パワハラ」は社会の中でどのように「ある」のか、「KY」の「空気」とはどのような性質を持つものかなど、あらゆる事象の前提、すなわち世界がよって立つ基礎を考察している。

 

私たちの「当たり前」を問い直すことで、日常は違った相貌を現す。哲学の最前線を体感するスリリングな講義。

目次

  • 第1章 ハラスメントはいかに「ある」か? 「社会的事実」を考える
  • 第2章 「空気」とは何か? 「社会規範」の分析
  • 第3章 集団に「心」はあるのか?全体論的アプローチ
  • 第4章 時計は実在するのか? 「人工物」のリアリティーについて
  • 第5章 サービスの存在論私たちが売買する時空的対象
  • 第6章 キャラクターの存在と同一性「人工物説」の立場から
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