akane
2019/08/26
存在論からのアプローチ
akane
2019/08/26
「存在論」とは、何かが「ある」とはどういうことかを考える哲学の一大分野である。
起源は古代に遡るが、現代では、ある事実が成立するためには何が存在し、存在するもの同士はどのような関係にあるかを問題にする。
例えば「安倍内閣は辺野古移転を正しいと信じている」という時の「信念」の主体は誰か、「パワハラ」は社会の中でどのように「ある」のか、「KY」の「空気」とはどのような性質を持つものかなど、あらゆる事象の前提、すなわち世界がよって立つ基礎を考察している。
私たちの「当たり前」を問い直すことで、日常は違った相貌を現す。哲学の最前線を体感するスリリングな講義。
1970年生まれ。九州大学大学院人文科学研究院准教授。慶應義塾大学文学部卒。パリ大学第12校DEA課程を経て、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はオーストリア哲学、分析形而上学。主な著書は『現代存在論講義Ⅰ・Ⅱ』(新曜社)など。
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