akane
2018/05/17
愛と憎しみの100年史
akane
2018/05/17
二〇一八年四月、ロシアワールドカップを目前に控え、日本サッカー協会は突然ハリルホジッチ監督解任に踏み切る。歴史を繙けば、選手の反抗や監督解任にともなう無責任な報道は何度も繰り返されてきた。「名勝負の羅列だけがサッカー史ではない。サッカーもまた映画や演劇のように、内外の不特定多数を巻き込む運動や装置として生きてきたのだ」と著者は説く。「日本社会」において「サッカー」とはいったい何だったのか。一九二一年の第一回「天皇杯」から、二〇一八年のロシアワールドカップ出場までおおよそ一世紀を、貴重な文献と著者自身の視点で振り返る。
作家・編集者・立教大学社会学部兼任講師。一九五三年東京生まれ。成蹊大学文学部文化学科卒業。一九八一年、流行通信入社。アンディ・ウォーホルの「Interview」誌と提携する「スタジオ・ボイス」編集長を務める。退社後は、「サッカーマガジン」「月刊プレイボーイ」「フットボール批評」などに寄稿。二〇〇二年~二〇〇九年、「朝日新聞」読書欄でスポーツ本新刊評を担当。二〇一四年よりサッカー本大賞選考委員長。著書に『「私立」の仕事』(筑摩書房)、『闘技場の人』(河出書房新社)、『雑誌的人間』(リトルモア)、『VANから遠く離れて――評伝石津謙介』(岩波書店)などがある。
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