akane
2018/11/12
akane
2018/11/12
◆大きく調理して、食べる時に小さくすればいい!
そもそも、素材を小さく切って調理したがるのは、日本人特有の気質なような気がします。欧米人、特に私が修業していたフランスでは、何でも丸ごとが大好き。それは、ナイフとフォークを使って食べる文化が下敷きにあってのことですが、私はもっとそれをマネしたいし、できるだけ取り入れるようにしています。
肉も野菜も魚も丸ごと調理するほうが切る手間が省けるので楽ちん、というのがまずありますが、やはり丸ごと焼いたり、蒸したほうが素材の味がギュッと閉じ込められ美味しくなります。根菜類だったら、とりあえず丸ごとグリルしておけば、その日でも翌日でもメニューに沿って必要なぶんだけ使うことができる。下ごしらえとして相当な時短になりますよね。
ナイフとフォークで食べなさい、とは言いません。丸ごとならではの美味しさと、大きいままドーンとテーブルに出すダイナミックさを味わい、ひとりで丸ごと食べたり、家族で“分け合って食べる”という楽しみを、ぜひ日常に取り入れていただけたらと思っています。
この小技を使った実際のレシピがこちらです。
にんじんも里芋も、大きいまま炊飯器に入れてしまう炊き込みごはん。細かく切る手間が減るだけでなく、根菜類は炊飯器の中で丸ごとスチームされるので、硬くなりにくいのです。さつまいもや鮭なども、ぜひ大きいままで。
(1)炊飯器の内釜に洗った米と水をすし飯ラインまで入れ、昆布を加えて30分ほど置く。
(2)にんじんは皮をむき1.5㎝程度の厚さに切る。しめじは石づきを取る。
(3)1に醬油を入れさっと混ぜ、2と鶏肉、里芋をのせ、炊飯する。炊きあがったら、昆布を取りだし、しゃもじで具を崩しながら混ぜる。
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