akane
2020/05/14
akane
2020/05/14
週末に1週間分のおかずをまとめてつくる『つくおき』シリーズが大きな話題となった著者の新シリーズは、とにかく、手早くつくれてむだがない、すぐにつくれるご飯。略して、「すぐめし」。
自宅で過ごすことが増えたせいか、料理の悩みや苦労をよく耳にするようになった。作って食べて、一日3度の食事を用意するのは本当に大変だ。おかずを作り置きしておくのは便利だけれど、一度つくったものを何日も食べることになってしまうし、常備菜ばかりを食卓に並べるのも、家族に申し訳ない気がする。しかも、おうち料理はどうしてもマンネリしやすい。
『すぐめし献立』は、そんな悩みを抱えるすべての人の手助けになる料理本。わかりやすい。そして、簡単だ。
材料もシンプルだ。食材は近くのスーパーでいつでも手に入るものばかり。調味料は、どの家にも常備しているものだけ。使用する調理器具も少ないから、洗いものの手間も省ける。なんと言っても、どのレシピも15分~20分で盛りつけまでして食卓にだせるというのが嬉しい。これなら、あわただしい平日の夕食時でも心に余裕をもって台所に立てる。しかも、簡単なのに美味しくて、ボリュームもある。
料理は毎日のことだから、手間なく簡単に作れたほうが、ずっと気持ちが楽になる。本書では、主菜1品と副菜2品を組み合わせた、かんたん献立も紹介している。献立をきちんと立てて毎日つくるとなると挫けそうになるが、これなら安心だ。
火を使わないレシピも多いから、子どもの台所デビューにも良いかもしれない。「かぼちゃは和えたときに味がからむように、少し小さめに切る」ことや「新じゃがを使う場合は皮つきのまま」でもよいこと、「火の通りにくい具材は、水から煮る」など、今さら聞けない料理のヒントを優しく教えてくれるので、ついつい読みふけってしまう。料理初心者にも優しい料理本だ。
個人的には、毎度どうやって使い切ろうかと頭を悩ませる、ついつい冷蔵庫に余りがちの食材の使い切りレシピが役に立った。献立にかかる食費や、お弁当におすすめのレシピにはマークがついているので参考にしてみては。
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.