ryomiyagi
2020/12/14
ryomiyagi
2020/12/14
人生とは不思議なもので、まさか自分が絵を日常的に描き、それを人様に向けて発表するようになるとは想像さえしなかった。けれど、初めてプロのホロスコープ鑑定を受けた際、こちらの情報をほとんど伝えていないにもかかわらず、あっさりと「絵とかアート的なことをしないとエネルギーがうまくはけないかもしれませんね」などと伝えられたわけで、あらためて占星術とはすごいと思う。
その後、自分でもホロスコープを学び始め、自身のチャートを何十回と読むようになった。絵や文を人の目につく場所に放とうとする働きはさまざまなところに読み取れるが、個人的には、獅子座にある火星(行動の促す星)と土星(コツコツ取り組むことを促す星)が、その要素として大きいのではないかと感じている。
風の時代が幕を開けようとする師走。あらためて、今後どのような意識で創作活動に向かえばいいか。そのヒントをもらえたらと『星2.0』は獅子座を開いた。
毎度『星2.0』と向き合う際はノートを広げ、読書のさなかに浮かんだことなどを忘れぬよう書き留めているが、今回も思うところがありすぎて、メモは6Pにも及んだ。そんな“獅子座ジャーニー”を終え、もっとも印象に残っているのは、今後の人生に対する在り方を示してくれた「獅子座の魂に刻まれたもの」という項に書かれた以下の一節。
【貴族・王族にはノブレスオブリージュなる言葉とその概念が浸透しているように(フランスの格言:「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」の意)、生まれや身分等の貴賎にかかわらず王族たる宿命・使命を常に果たそうとするのが、十二星座の王・獅子座の在り方です。】(P144 )
若い時代には思いもしなかったが、中年期に入ってからは度々、「どう在るべきか」ということを考えるようになった。たとえば、電車で疲れて座っているときにお年寄りが乗ってきた際、「席を譲るべきか否か」を迷うことがある。疲れて座っていたいのに席を譲る行為は「偽善」、自分を偽ることなのではないか? いやいや、席を譲りたい自分こそが“本当”なのではないか、などと。もちろんこれは一つの例で、「自分に嘘がない在り方とは一体?」と、よくよく悩むのである(双子座の太陽の影響も大きいのだろう)。
先日行われた『星2.0』の出版記念イベントにて、「水瓶座が牽引する風の時代を生きる鍵は、対向にある獅子座の力を生かすことが大切」というようなことをyujiさんは仰っていた。
私は太陽が獅子座ではないし、貴族でも王族でもない。けれど、誰しもが自分という「王国」の長ではある。というか、長でなくてはならない。なぜなら自身の人生の王様、主権者と自分を認識しないこととは、裏を返せば、誰かや何かのシモベとして生きることに他ならないのだから。
“獅子座力”を生かすには、きっと、上記の「在り方」を意識することが大事なのだろう。自分に恥じない生き方を心がけることで「自信」が生まれ、獅子座の守護星の太陽のように、世界を照らす力強い光となれる。
【獅子座の人は、光を世に供給できる人です】(P158)
力強いこの言葉に、私の中の太陽が一気に活性化したのがわかった。何が正しいかなどという正解探しはもうやめて、私から光になろう!
風の時代はみんなが「光」となり、きっと地球は、さらに光であふれた星になるに違いない。
『星 2.0』光文社
yuji /著
文・絵/野村浩平 友人の“遊びの鑑定”を受けたことにより星に興味を持つ。2018年に占星術の基礎講座を受講し、以後マイペースに独学中。太陽星座はふたご座。星のことや身辺雑記を綴るブログ「leeの話」
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