世界一利便性が高く、先進国で唯一がん患者が増加する国・日本 あなたも知らぬ間に摂取している「毒」の正体
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ryomiyagi

2020/12/17

 

他国で禁止された「毒」が日本の“安くて美味しい”の秘訣?|来たる2025年、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という“超・超高齢化社会”を迎える日本。若年性アルツハイマーも急増する今、見直すべきは「食事と環境」である……病院では教えてくれない「家庭の医学」をお届けします。

本稿は、高城剛『高城式健康術55』(光文社新書)の一部を再編集したものです。

 

コンビニエントな食事を避ける

 

米国から日本を訪れる友人たちは、皆、東京の食事が安くて美味しいことに驚いているが、同じビッグマックでも、米国のビッグマックより日本のビッグマックのほうが「体に悪い」ことは、ほとんど知られていない。

 

「体に悪いもの」として、この数年よく耳にするようになった「トランス脂肪酸」は、2003年には世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が「総摂取エネルギー量の1%未満」という国際基準を設けた。

 

その後、2006年にはアメリカでも商品パッケージへの含有量表示を義務づけたことから、アメリカ保存食品製造業者協会(GMA)によれば、加工食品への使用量は86%も減少したという。

 

当然、米国のマクドナルド他、スターバックスやKFC(ケンタッキーフライドチキン)などのファストフードチェーンは、(顧客から訴えられないように)米国内ではもうトランス脂肪酸を使用していないが、日本のマクドナルドは、

 

「2007年よりトランス脂肪酸を減らすように商品仕様を変える取り組み、2013年には提言したフライオイルを導入しました。毎日、適量をお召し上がりいただく分には栄養上の問題はありませんので、安心してお召し上がりください」(日本マクドナルドHPより)

 

というのが公式のコメントである。

 

つまり、まだ使用を続けている。

 

米国では、法律と条例により、2021年までにトランス脂肪酸を多く含むマーガリンやショートニングなどの油が、食品市場から完全に消えることに決まっているが、日本では厚生労働省が規制しておらず、表示義務すらない。

 

よって、良心的な製法で作られた商品が差別化できず、低品質・低価格しか競争の軸がないため、特に米国や欧州から訪れたゲストは、「日本の食べ物は、安価で美味しい!」と感じるのだ。なにしろ、自国で禁止されている「毒」を久しぶりに楽しむわけなのだから。

 

身近に潜む、安価で便利なさまざまな「毒」

 

その他、日本に蔓延する「毒」を挙げよう。

 

◇砂糖の200倍の甘さを持つ甘味料「アスパルテーム・L―フェニルアラニン化合物」
(→発がん、視力低下、内臓異常、うつ症状、てんかん発作、ストレス増加、精子減少、体重漸増、パーキンソン症発症などに有害性論文多数)

 

◇バターの使用や手間のかかる調理をせずに、サクサク感を出せる、菓子パン、クッキーの必需品「ショートニング」(→動脈硬化、心臓病、ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などに有害性論文多数)

 

◇パック野菜からイクラ、たらこまで! 色とりどりの食品を輝かせる「亜硝酸塩」
(→発がん、遺伝子に悪影響、頭痛、記憶障害、うつ症状などに有害性論文多数)

 

◇もっちり感、とろみをつける「増粘多糖類(及びカラギナン・グアーガムなど)」
(→胃潰瘍、食欲不振、衰弱、発がん、軟便、慢性的な腸の不調などに有害性論文多数)

 

◇コンビニ弁当からシャンプーまで使用され、何日も保存できる魔法の保存料「ソルビン酸カリウム」(→発がん、成長不順、腎臓肥大などに有害性論文多数)

 

つまり、世界一利便性の高い国といわれる日本が、先進国で唯一がんが増えている理由は、このあたりにあると考えてもおかしくない。モチロン、「毒」には中毒性もあるのは、言うまでもない。

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高城式健康術55

高城式健康術55医師が教えてくれない家庭の医学

高城剛

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