akane
2018/09/10
akane
2018/09/10
「速く動く。間違えるとしても、動きが遅すぎたためのものより、速すぎたためのものがいい」
と言ったのは、IBMの元会長ルイス・ガースナー。
アメリカでは子供を「いかにモテるか」で競わせるそうだ。お兄ちゃんよりも、お姉ちゃんよりも、誰が一番モテるかを競わせる。男なら誰が一番たくさんの女の子を口説けるか、女の子なら誰が一番、たくさんの男を誘惑できるか。
そのために自己主張の仕方、話し方、人の心の見抜き方、そして外見まで、アメリカ人は徹底的に子供のときから研究し続ける。モテなかった奴は“家の恥”。競争社会の掟を“モテる力”を通して叩き込まれるわけだ。
ところで、女にモテる男とモテない男の差というのを知っているだろうか。
それは行動力! 意外にもルックスではない。
顔もスタイルも抜群、性格も申し分ないのに、モテない男がいる一方で、禿でデブなのに大モテの男がいる。
前者はたいてい、いつまでもグズグズしていてチャンスを逃してしまっている。後者は単純、「この娘かわいい」と思ったら即アプローチをかける。失敗したら別の女の子を探すだけだ。
ビジネスの世界も同じ。すぐ行動しなければ、チャンスはつかめない。
成功する人にはスピード感がある。
私が正字逢出ったある成功者は、とにかく何をやるのもスピーディだった。メールの返信なんて、一日寝かすことは絶対にありえない! すばやく手を打つ。
この瞬間に同じことを考える人が、世の中に三人はいるというシンクロニシティ。
流行ってしまってからではすでに遅いのだから。
幸運の女神には、前髪しかない。後ろ髪はつかめないのだ。
あの手がダメならこの手。まるで千手観音のように、次々と手を打っていく。
相手の返答も即座に求めてくる。人に返事をもらいたいときなど、相手の左側の懐にパッと入る。つまり心臓の側。この距離にまで入ってこられると、さすがにどんな人も突き放しにくい。
おまけに女と別れるときも早い。
これは捨てよう、そう思ったら躊躇などしない。とことん事務的。無駄なことは一切やらない。
そして、次々にキチッと進めることを快感に思うようにならなければダメだ。どんどん結果が出ている、具現化している、ということに快感を覚えなければ、成功のエキスは出ない。
感情が優先してしまうと、いつまでも問題は解決しない。この部署は捨てる、この製品は捨てる、この人間は捨てる……そういうことをスピーディーに処理できるからこそ、ものごとは先に進む。人をリサイクルする、という経営者もいる。ダメなら、下請けに出して、また使う。
非情になることは、効率的になることなのだ。
面倒は避ける。合理主義に徹する。今やっている行為が、銭を生みださないと思ったら、無駄だなと思ったら、それ以上はやらない。
「時は金なり」をよくわかっている。
そう考えると、アメリカの“モテる教育”は、案外ハマッている。
もし、あなたが女のことでグズグズする傾向があるなら、考え直したほうがいいかもしれない。
成功したければ、スピード感を持て。
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