元書店員
1983年静岡県生まれ。大学中退後、10年近く神奈川の書店でフリーターとして過ごし、2015年さわや書店入社。2016年、文庫本(清水潔『殺人犯はそこにいる』)の表紙をオリジナルのカバーで覆って販売した「文庫X」を企画。2017年、初の著書『書店員X「常識」に殺されない生き方』を出版。2019年、さわや書店を退社。現在、出版取次勤務。 「本がすき。」のサイトで、「非属の才能」の全文無料公開に関わらせていただきました。
2022/03/18
『暗号解読』新潮社 サイモン・シン/著 青木薫/翻訳 「暗号」というのは何だかロマンに溢れていると感じるのは僕だけではないと思う。ミステリ小説などで出てくる「暗号」が鮮やかに解決されるのも楽し […]
2022/02/15
『アインシュタインの影 ブラックホール撮影成功までの記録』三省堂 セス・フレッチャー/著 沢田博・渡部潤一/翻訳 まず先に書いておきたいことは、本書は「科学そのもの」の話というよりは、「科学プ […]
2022/01/21
『ガロア 天才数学者の生涯』KADOKAWA 加藤文元/著 本書は、ガロアという数学者についての本だが、彼の業績を詳しく説明するものではない。ガロアは、現代数学においてなくてはならない存在とな […]
2021/12/15
『科学するブッダ 犀の角たち』KADOKAWA 佐々木閑/著 本書は恐らく、見ただけでは何の本かさっぱり理解できないだろう。本書は、一言で要約すれば、「科学と仏教は似てるぜ」という主張をする本 […]
2021/11/17
『ノヴァセン <超知能>が地球を更新する』NHK出版 ジェームズ・ラヴロック/著 藤原朝子、松島倫明/翻訳 本書を最初に見た時の印象は、「メチャクチャ胡散臭い本だな」というものだった。本の表 […]
2021/10/25
『数学の想像力 正しさの深層に何があるのか』筑摩書房 加藤文元/著 本書の大きな問いは、「数学における<正しさ>とは何か?」というものだ。この問いの意味が分からないという人もいるだろう。しかし […]
2021/10/01
『異端の統計学ベイズ』草思社 シャロン・バーチュ・マグレイン/著 冨永星/翻訳 「ベイズ統計学」というのは、現代であれば当たり前に使われているだろう。特に、ビジネスの世界で重宝されているのでは […]
2021/08/09
「数学ガール ゲーデルの不完全性定理」SBクリエイティブ 結城浩/著 さて今回は、ゲーデルという数学者が数学界に絶望と衝撃を与えた「不完全性定理」について書くつもりだが、そのためにはまず、「現 […]
2021/07/30
『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』早川書房 ジャンナ・レヴィン/著 田沢恭子、松井信彦/翻訳 本書は、「重力波とは何か?」という理論的な話ではなく、むしろ「重力波は […]
2021/06/15
『理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性』 高橋昌一郎/著 本書で扱われている内容に触れる前にまず、本書の非常に特徴的な部分について書いてみたいと思います。 本書は、政治・経済 […]
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