伝統のミステリーをはじめ、現代小説、時代小説、さらには官能小説まで、さまざまなジャンルの小説やエッセイをお届けしています。「本がすき。」のコーナーでは光文社の新刊を中心に、インタビュー、エッセイ、書評などを掲載。読書ガイドとしてもぜひお読みください。(※一部書評記事を、当サイトでも特別掲載いたします)
2020/10/07
『四畳半タイムマシンブルース』KADOKAWA 森見登美彦/著 舞台のノベライズはたまにあるけれど、舞台とまた別の小説の融合というのは珍しいのではないか。それをやってのけたのが、森見登美彦さん『四畳半タイム […]
2020/10/05
『楽園とは探偵の不在なり』早川書房 斜線堂有紀/著 よくこんなことを思いつくものだ。斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』に対する素直な感想である。外界との行き来が閉ざされた場所で連続殺人が起きる。容疑者の人 […]
2020/08/13
『彼女たちの部屋』早川書房 レティシア・コロンバニ・著、齋藤可津子・訳 百年の時を隔てて描かれるふたりの女性の物語だ。現代パートを生きるソレーヌは、有名法律事務所で企業訴訟をいくつも手がけてきたエリート弁護 […]
2020/08/12
『邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―』新潮社 伊藤祐靖/著 自衛隊は国を守る組織。大災害のときも最後の命綱であると国民は信じている。だが彼らの実際の任務はどのように決められ遂行されているのか、残念ながら驚 […]
2020/08/11
『KILLTASK』KADOKAWA 行成薫/著 ある事件を引き起こして表の世界と訣別させられた「僕」は、殺し屋(エージエント)見習いとして初のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)のため、殺し屋の辰巳に […]
2020/07/09
『四神の旗』中央公論新社 馳 星周/著 『比ぶ者なき』に続く、馳星周の古代史ノワール第二弾『四神の旗』は、前作で主人公だった藤原不比等の没後、その息子たちの代に物語は移る。 不比等は死ぬ前に四 […]
2020/07/08
『こんぱるいろ、彼方』小学館 椰月美智子/著 ボートピープルといえば、幼い頃にあふれんばかりに乗って漂流している船の映像をニュースで見た記憶がある。無事に助かったと聞けば安堵したが、なぜここまで大勢の人が東 […]
2020/07/07
『おおきな森』講談社 古川日出男/著 『アラビアの夜の種族』や『聖家族』など厚いメガノベルを刊行してきた古川日出男が、それらを上回り八百九十八頁にも及ぶギガノベルを発表した。「木」が三つの「森」の下にさらに […]
2020/06/19
『保健室のアン・ウニョン先生』亜紀書房 チョン・セラン/訳・斎藤真理子 〈見えないものを見、それと戦う力〉がある養護教諭のアン・ウニョン。赴任先のM高校には何かがいると出勤初日から感じた彼女は、おもちゃの銃 […]
2020/06/17
『女副署長』新潮社 松嶋智左 / 著 日見坂警察署は常にない緊張感に包まれていた。この地方が、接近する台風の進路にあたっていたからだ。 通常の宿直態勢が見直され、多くの署員が署内に参集していた […]
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