伝統のミステリーをはじめ、現代小説、時代小説、さらには官能小説まで、さまざまなジャンルの小説やエッセイをお届けしています。「本がすき。」のコーナーでは光文社の新刊を中心に、インタビュー、エッセイ、書評などを掲載。読書ガイドとしてもぜひお読みください。(※一部書評記事を、当サイトでも特別掲載いたします)
2020/06/16
『雪と心臓』集英社 生馬直樹 / 著 クリスマスの夜、一人の青年が火事で逃げ遅れた少女を救出する。 しかし彼はその少女を自分の車に押し込んで連れ去り、その後、大事故を起こす。なぜそんな行動をと […]
2020/05/22
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』KADOKAWA 村田沙耶香 / 著 村田沙耶香の最新作は、4篇をおさめた作品集。表題作は2013年に雑誌に掲載されたものだ。ずいぶん前に感じるが、既成の概念を疑う姿勢はこの頃 […]
2020/05/19
『大一揆』 KADOKAWA 平谷美樹 / 著 盛岡藩の三閉伊を中心とした大一揆(いつき)を描く歴史エンターテインメントである。 主人公は、一揆のあり方に疑問を抱き、今回、はじめて加わる三浦命 […]
2020/05/15
『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』河出書房新社 李 龍徳 / 著 李龍徳『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』は、書名以上に内容がショッキングである。特別永住者制度は廃止され外国人への生活保護は中止、公文書での […]
2020/03/13
『風神雷神Juppiter,Aeolus』上下巻 PHP研究所 原田マハ/著 俵屋宗達といえば、誰しも「風神雷神図屏風」を思い浮かべるだろう。 この「風神雷神図屏風」秘史ともいうべき画期的作品 […]
2020/03/11
『リボンの男』河出書房新社 山崎ナオコーラ/著 人の生き方はさまざまなのに、女性の収入に頼って暮らす男性のことを「ヒモ」と言って揶揄する風潮があるのはどうしてだろう? 最近ではエッセイ集『ブスの自信の持ち方 […]
2020/03/09
『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』宝島社 歌田 年/著 訪れた女性は相手を「神探偵」と思っていたが、彼にできるのは「紙鑑定」だった。紙の販売代理業を営む渡部は、そんな誤解をきっかけに浮気調査の探偵仕 […]
2020/02/25
『おちび』東京創元社 エドワード・ケアリー/著 古屋 美登里/翻訳 マダム・タッソーは世界の主要都市にある蝋人形館を最初にロンドンで開いた女性だ。数奇な生涯を死の際にいる自身がふり返るのだが、著者エドワード […]
2020/02/24
『抵抗都市』集英社 佐々木譲/著 日露戦争が終結し講和条約が結ばれてから十一年後の大正五年十月。日本橋川にかかる堀留橋のたもとで身元不明の男の他殺死体が発見された。 警視庁刑事課の特務巡査・新 […]
2020/02/18
『ここは夜の水のほとり』新潮社 清水 裕貴/著 二〇一八年、「女による女のためのRー18文学賞」を受賞した「手さぐりの呼吸」という作品は、とても奇妙な読み心地の小説だった。 東京都内の玉川上水 […]
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.