本の森セルバBRANCH岡山店
1986年、岡山県生まれの水がめ座。担当は文芸書、児童書、学習参考書。 本を開けば人々の声が聞こえる。知らない世界を垣間見れる。 本は友だち。人生の伴走者。 本がこの世界にあって、ほんとうによかった。1万円選書サービス「ブックカルテ」参画中です。本の声、きっとあなたに届けます。
2020/02/04
『西の魔女が死んだ』新潮社 梨木香歩/著 この物語とはじめて出会ったのは、いつのことだっただろう。たしか、高校生か大学生の頃だったと思うけれど、はっきりとした記憶はない。その頃の私は、図書館で […]
2020/01/16
『わたしの美しい庭』ポプラ社 凪良ゆう/著 10歳の百音(もね)と、百音の育ての父の統理。ふたりが住むマンションの隣の部屋に住む親友の路有(ろう)。三人が暮らすマンションの屋上には庭園があり、 […]
2019/12/27
『の』福音館書店 junaida/著 はじまりはちいさな「の」だった。黄金色の髪を三つ編みにして、黒いハットにたくさんの夢をのせた女の子の口からこぼれた「の」。女の子の髪と同じ色、さらにきらり […]
2019/12/06
『流浪の月』東京創元社 凪良ゆう/著 瞬間、周囲の音は一切消え失せた。突然、しんと静まりかえった世界に聞こえてきたのは、すすり泣くような切ない声。くすくすと笑いあう愉しそうな声。耳を澄まさない […]
2019/11/22
『巡礼の家』文藝春秋 天童荒太/著 少女は裸足で逃げていた。抱えきれない過去から。重い秘密を背負ってしまった現在から。少女の名前は雛歩、15歳。 逃げて、逃げて、逃げて。『旧へんろ道』という看 […]
2019/10/29
『ライオンのおやつ』ポプラ社 小川糸/著 海野雫、享年33歳。 あぁ、この主人公はわたしと同い年なのだ。そのことに、こころの中にちいさな石がコツンと投げ込まれたような気持ちになる […]
2019/10/11
『某』幻冬舎 川上弘美/著 この物語に登場するのは「某」(ぼう)という誰でもない者。名前も、記憶も性別も持たず、男なのか女なのか分からない外見と、定まらない染色体を持ち、ただ体だけを持って、こ […]
2019/09/24
『恋人たちはせーので光る』リトル・モア 最果タヒ/著 たったひとつの言葉。ほんの数行の文字の連なり。ただ、目にしてしまっただけなんだ。でも、出会ってしまったばっかりに、今までの「普通の世界」は […]
2019/09/02
『神様の暇つぶし』文藝春秋 千早茜/著 あのひとと、出会う前の私と出会ってしまった後の私は、まるっきり違う人間になってしまった。そんな出会いをすることは、はたして「しあわせなこと」だと言えるの […]
2019/08/20
『すきなひと』岩崎書店 桜庭一樹/著 嶽まいこ/イラスト 瀧井朝世/編集 この絵本は「恋の絵本」シリーズの第一作目。誰かをすきだと思うこと。何かをすきだと思うこと。恋には、ありとあらゆる種類や […]
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.