押忍! 拳で瓦を割る「達成感で」泣ける店「瓦割り カワラナ」
寺井広樹の東京いい店泣ける店withおとよ

一発勝負! 瓦割りチャレンジの結果は?

 

川口さんによる指導の後は、いよいよ本番です。

 

まずは礼。あーさが深く頭を下げます。

 

「割るときに掛け声を入れた方が、力が入りますよ」と川口さん。「よし」とか、「愛」とか、もしくは自分の好きなものを叫ぶといいのだとか。

 

しかし、「何を言ったらいいんでしょうか」と悩むあーさ。好きなものは何かと聞くと、「ハムスターかな。家で飼っているので」との返事。

 

では、「ハムスター!」と叫んでみましょうかと提案したものの、恥ずかしかったのか、あーさは無言で拳を振り落してしまいました。

 

無言でチャレンジするあーさ。

 

そのせいで力が入らなかったからか、結果、割れたのは3枚。惜しい。

 

 

しかし、あーさからは「できた!」との達成感で喜びの涙が! そんなあーさを見ていると、私もうれしくなります。

 

うれし涙を流すあーさ

 

さて、次はおとよの出番です。カッと目を見開き、気合十分! 「行きます!」と前に進み出ました。そして、「押忍―――!!」と絶叫。

 

見事、瓦を割り切りました。けど、瓦を載せているブロックまで倒してしまって……。とほほ。

 

全部割り切れたおとよには、川口さんからステッカーが授与されます。

 

ふと、おとよを見ると、目が少しうるんでいるような。えっ、どうして?

 

「実は、瓦が全て割れたら、願い事が叶いますようにって祈っていたんです」と。それは良かった。うれし涙なんですね。

 

けど、お店のホームページによると、願掛けをする場合、願いを一番上の瓦に書いた上で、末広がりの「八」枚でチャレンジした方がいいのだとか。あ、喜んでいるおとよには内緒です。

 

さあ、自分で自分を褒めてあげてください。ほら、瓦割り意思表明書に「瓦を全て割り切れたら、そんな自分を最大限褒めてあげます。勢いがあれば自分に何か買ってあげます。」との項目があったじゃないですか。

 

「じゃあ、自分へのご褒美に何かおいしいものを買うことにします」とおとよ。

 

あ、だったら、私がよく頑張った2人にごちそうしますよ。浅草の町を歩きながら、割れせんべいでもどうですか。

 

指導してくださった川口さんとパチリ

 

●お店の情報
住所: 東京都台東区浅草2丁目27-17(つくばエクスプレス「浅草」駅から徒歩3分、地下鉄銀座線・地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン「浅草」駅から徒歩8分)
営業時間: 10:00~17:00
営業日:土日祝
URL: http://kawarana.jp/
※瓦割り1枚チャレンジ500円。5枚チャレンジ2000円。10枚チャレンジ3900円。料金は税込。
※うっかり割ってしまったiPhoneの画面や、鍛えて割った腹筋を見せると、料金が割引に。

 

おとよから譲り受けたステッカーを持って、にっこり笑うあーさ。
東京いい店泣ける店

寺井広樹・とよしま亜紀

【寺井広樹】
泣いて心のデトックスを図る「涙活」を発案。『涙活公式ガイドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)、『泣く技術』(PHP研究所)、絵本『ナミダロイド』(辰巳出版)など著書多数。
【とよしま亜紀】
雑誌・書籍編集兼ライター。現在、師匠である寺井氏の元で“涙のスペシャリスト”として修業中。著書に、あの世とこの世の情けに泣ける『宮城の怖い話』『新潟の怖い話』『静岡の怖い話』(TOブックス)。

イラスト:えんどうまめ
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