ryomiyagi
2021/05/14
メタ倫理学から考える
ryomiyagi
2021/05/14
それは良いことか、悪いことか。これは正義か、不正義か――。
倫理の問いは、ちょっとしたひっかかりから、大切な日常がゆらいだときに現れる。コロナ禍において、善や悪や正義で他人の行動を断じるケースが多発したが、私たちの多くは「そもそも倫理とは何なのか」という前提をきちんと理解していない。「やってはいけないこと」と「やってもいいこと」、「良いこと」と「悪いこと」を、私たちはどうやって区別しているのか。
個々の倫理的な問題に答えを出す前に、「倫理の問題にどう向き合えばいいのか」を問い直す必要がある。本書では倫理学者である著者が、現代西洋倫理学のさまざまな立場を通じて、メタ的視点から「倫理」について考えていく。自分と他人、そして世界の眺め方が変わる、メタ倫理学の入門書。
1979年、北海道岩見沢市生まれ。京都大学文学部卒業。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。熊本大学文学部准教授を経て、現在、専修大学文学部哲学科准教授。専門はメタ倫理学、およびエンハンスメントを中心とした応用倫理学。主な著書に『R.M.ヘアの道徳哲学』『メタ倫理学入門 道徳のそもそもを考える』(いずれも勁草書房)。
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