• 「倫理の問題」とは何か

    メタ倫理学から考える

    佐藤岳詩

ryomiyagi

2021/05/14

それは良いことか、悪いことか。これは正義か、不正義か――。

 

倫理の問いは、ちょっとしたひっかかりから、大切な日常がゆらいだときに現れる。コロナ禍において、善や悪や正義で他人の行動を断じるケースが多発したが、私たちの多くは「そもそも倫理とは何なのか」という前提をきちんと理解していない。「やってはいけないこと」と「やってもいいこと」、「良いこと」と「悪いこと」を、私たちはどうやって区別しているのか。

 

個々の倫理的な問題に答えを出す前に、「倫理の問題にどう向き合えばいいのか」を問い直す必要がある。本書では倫理学者である著者が、現代西洋倫理学のさまざまな立場を通じて、メタ的視点から「倫理」について考えていく。自分と他人、そして世界の眺め方が変わる、メタ倫理学の入門書。

目次

  • 序 章
  • 第一章  倫理の問題って何?「そもそも倫理って何のこと?」
  • 第二章  倫理の問題に正解はあるか「二つの思い込みについて」
  • 第三章  倫理の問題と真理「正解を求めることはそんなに大事?」
  • 第四章  倫理の問題と規範的な言葉「『良い』ってどういう意味?」
  • 第五章 日常とかかわりあいの倫理「結局、倫理って何だったの?」
  • 補 章  メタ倫理学をもっと勉強したい人へ 文献リスト
  • あとがき
  • 著者紹介

    閉じる
    関連記事

    この記事の書籍

    「倫理の問題」とは何か

    「倫理の問題」とは何かメタ倫理学から考える

    佐藤岳詩

    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう

    最新情報をお届けします

    Twitterで「本がすき」を

    この記事の書籍

    「倫理の問題」とは何か

    「倫理の問題」とは何かメタ倫理学から考える

    佐藤岳詩