BW_machida
2021/09/15
深まる孤立と貧困
BW_machida
2021/09/15
私たちがコロナウイルスの影響を大きく受け始めてから1年半余り。その間に女性たちに何が起こっているのか?
本書では2020年2月下旬、全国での一斉休校が決められた時点にまでさかのぼり、女性の視点からコロナ禍を振り返る。困難が集中するシングルマザー、ステイホームすることがままならない女性、エッセンシャルワーカーとして社会を支える女性、困難が集中する単身女性などそれぞれが置かれた状況についても見ていくことにする。
女性たちを襲うさまざまな困難や制度上の綻び、背景にある構造的問題まで、コロナ禍で露呈した事実を受け止めることはコロナ後の世界を築いていく上で重要であるはずだ。まずは女性たちの声に耳を傾けるところから始めたい。(本書「はじめに」より)
(いいじまゆうこ)東京都生まれ。大学卒業後、専門紙記者、雑誌編集を経てノンフィクションライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に取材、執筆を行っているほか、大学講師を務めている。著書に『ルポ 貧困女子』(岩波新書)、『ルポ 若者ホームレス』(ちくま新書)等がある。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。
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