• 感染症としての文学と哲学

    福嶋亮大

ryomiyagi

2022/03/16

余分な装飾を排したカミュの記述は、日付をもたないパンデミックの特性を実によく捉えています。パンデミックはほとんど前例のないほど急激なスピードで社会を変化させる一方、その終わりの予測不可能ゆえに、時間を膠着させるものです。疫病の恐怖は、あれよあれよという間に加速していく時間だけではなく、いつ終わるともしれない単調で平凡でけだるい時間をも作り出します。パンデミックの占領下では、時間はあまりに早く過ぎ去り、かつあまりに遅く進むのです。(「序章 パンデミックには日付がない」より)

目次

  • 序章 パンデミックには日付がない
  • 第一章 治癒・宗教・健康
  • 第二章 哲学における病
  • 第三章 疫病と世界文学
  • 第四章 文学は医学をいかに描いたか
  • 終章 ソラリスとしての新型コロナウイルス
  • あとがき
  • 著者紹介

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