ryomiyagi
2022/05/18
暴走する社会で〈希望のステップ〉を踏み続ける
ryomiyagi
2022/05/18
自分は依存症かもしれないと思ったことがある人や、家族のとまらない行動に困っている人はたくさんいるだろう。メディアでは有名人の薬物やアルコール問題が頻繁にとりあげられ、「依存症」という言葉は広く知られているが、今なお「依存症=意志の弱さ」と、とらえられがちだ。
かつて摂食障害の当事者でもあった著者は、現代の資本主義社会において、「依存をめぐる行動はこの社会の中で必然的に生じる行動パターンのひとつ」と述べる。本書では、当事者コミュニティ(薬物依存の回復支援施設「ダルク」、依存症からの回復のための世界規模の共同体「十二ステップ・グループ」)における回復実践をみていきながら、これらが示す人類の新たな共生のあり方、そして「弱さから善さへと向かう意欲の物語」を描き出す。
1975年東京生まれ。日本大学文理学部社会学科・教授。 お茶の水女子大学文教育学部人間社会科学科応用社会学コース卒業。 東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。修士(社会学:東京大学) お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会科学:お茶の水女子大学) 『摂食障害の語り―〈回復〉の臨床社会学』(新曜社、2011年)で第11回日本社会学会奨励賞・著書の部受賞。
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