「これ、できません!」から始めよう!スタイリ スト・地曳いく子の『おしゃれは7、8割でいい』
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ryomiyagi

2019/11/27

 

女性ファッション誌で30年以上のキャリアを誇る人気スタイリスト・地曳いく子さんの最新刊『おしゃれは7、8割でいい』(9月19日発売・光文社刊)より、一部を抜粋してご紹介します。

 

「似合う服がない!時間もない!もう無理!」なあなたを救う、人生とおしゃれがもっとラク&楽しくなるヒントが満載です!

 

疲れすぎてヨガさえできない……

 

数ヵ月前、かかりつけの病院に行ったときに、私は先生から「しばらくヨガはやめてください。掃除もしないでください」と言われてびっくりしました。

 

今までずっと、「ああ疲れた。ヨガに行ったら調子がよくなるかも」と、せっせとホットヨガに通っていたのです。でも先生の言う通りやめてみたら、だんだん調子がよくなってきて、とうとう先日、再度「ヨガOK」のお許しが出ました。

 

これを読んでいる若い読者さんにはまだちょっとピンと来ないかもしれませんが、「人間、本当に疲れるとヨガさえもできなくなる」のです。

 

「やらなくちゃ」だけの解決法は罪悪感を残す

 

若い頃は、調子が悪くなると「きっと体がなまっているせいだわ。体動かそう」とか、「これを飲んで(食べて)気合いを入れよう」と、何かをすることで不調を乗り越えようとしていました。

 

でも、歳を取るとそれすらもやらない方がいいこともあるんだな、としみじみ思い知りました。

 

もちろん、何かをやって解決したり回復できるときはそれでいいのですが、「やらなくちゃ」と、タスクを増やす方向だけで解決しようとすると、できなかったときの罪悪感だけが残って、いっそう自分を追い詰めてしまう、とわかったのです。

 

誰にだって「疲れた」「できない」「似合わない」はある

 

「疲れた」「できない」「似合わない」ということは誰だってあること。むしろ、「できない」のがデフォルト(標準)と思った方がいいでしょう。

 

おしゃれも、もしかしたら、多くの人にとって「苦手」な方がデフォルトなのかもしれません。だって、もともと洋服というのは私たちの文化ではないのですから。

 

「やればなんとかなる」「似合わないものを似合わせる」と無理に頑張ってしまうから疲れるし、自分ができることや得意なことがわからなくなる。

 

反対に、「できない」「苦手」ということをきちんと自覚できれば、「じゃあどうする?」と次のステップに進むことができます。

 

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おしゃれは7、8割でいい

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