<アラサー処女妻、妊活はじめました(5)>新しい妊活スタイル「シリンジ法」って?
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BW_machida

2021/03/05

2月25日発売の実話コミックエッセイ『奥さまは処女』。処女のまま26歳で結婚し、処女のまま夫婦間のセックスレスに突入した「うなぎ」さんによるコラムを、本書より抜粋してお届けします。

 

 

前回記事はこちら

【第1回】
【第2回】
【第3回】
【第4回】

 

しかし、家庭用シリンジ法キットが、希望の光を見せてくれました。

 

性交渉なしでも妊活ができるようになったのです。

 

(※シリンジ法…専用のキットを使って自分で精子を膣内に入れる方法で、性交渉を持たずに自宅妊活ができる)

 

体への負担が少なく、簡単で、まさに処女にはもってこいの方法でした。
「とりあえずアレください!」とゴロさん(※パートナーの愛称)に気軽に頼むことができました。

 

ゴロさんはとても協力的で、排卵予定日を伝えると、その日を覚えていてくれました。
シリンジ法を試した月に生理がきて落ち込む私には、「次また頑張ろう」と言って励ましてくれました。

 

「俺も本気出す」と言って、精子の質を高めるためのサプリを買ってきたり、健康づくりに取り組んでくれました。
お陰で、2人仲良くシリンジ法に取り組めました。

 

それでも、簡単に子どもを授かれるわけがなく。

 

正確な排卵日を把握するために、再び婦人科へ行くことにしました。

 

またしても覚悟が必要でした。前前前夜から大騒ぎでした。
排卵日を予測するためには、経膣超音波検査が必要なわけで。
膣口からプローブを挿入しなければならないわけです。

 

私の予習(ネットサーフィン)によると、膣に入れるプローブは、「親指の太さくらい」らしいのです。
怖いけど、そのサイズ感なら、意外とイケそうな太さじゃない? という印象でした。

 

ところがどっこい。

 

クリニックで使用しているプローブをチラ見したところ、どう見ても、親指の太さどころではないんです。
先端部分はさらに太くなっていて、私の人差し指3本分くらいはありそうな直径でした。

 

おいおいおい、話が違うじゃん。

 

昨日ネットで見たあのサイトには、親指サイズって書いてあったけど?
誰の親指のことを言っていたのかな?
力士さんの親指かな?
なんで?

 

こんなにスマホが薄くなっている時代に、経膣プローブのあの厚み。
しかも先端だけ太くなってて。
ねえ、なんで? なんで?

 

ちょっとした怒りを感じました。
でも、先生の次の言葉で、そんな怒りも吹っ飛びました。

 

「肛門から入れることもできますが、どうなさいますか?」

 

先生によると、「肛門から入れると、痛くないと思うけど、ちょっと変な感じがするかも」とのことで。
痛くないのなら、そのほうが絶対いいに決まっています。

 

でも、勇気が足りませんでした。
私、お尻のほうも処女なのです。

 

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奥さまは処女

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うなぎ(原作) 梅林イクミ(漫画)

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