BW_machida
2021/03/05
BW_machida
2021/03/05
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しかし、家庭用シリンジ法キットが、希望の光を見せてくれました。
性交渉なしでも妊活ができるようになったのです。
(※シリンジ法…専用のキットを使って自分で精子を膣内に入れる方法で、性交渉を持たずに自宅妊活ができる)
体への負担が少なく、簡単で、まさに処女にはもってこいの方法でした。
「とりあえずアレください!」とゴロさん(※パートナーの愛称)に気軽に頼むことができました。
ゴロさんはとても協力的で、排卵予定日を伝えると、その日を覚えていてくれました。
シリンジ法を試した月に生理がきて落ち込む私には、「次また頑張ろう」と言って励ましてくれました。
「俺も本気出す」と言って、精子の質を高めるためのサプリを買ってきたり、健康づくりに取り組んでくれました。
お陰で、2人仲良くシリンジ法に取り組めました。
それでも、簡単に子どもを授かれるわけがなく。
正確な排卵日を把握するために、再び婦人科へ行くことにしました。
またしても覚悟が必要でした。前前前夜から大騒ぎでした。
排卵日を予測するためには、経膣超音波検査が必要なわけで。
膣口からプローブを挿入しなければならないわけです。
私の予習(ネットサーフィン)によると、膣に入れるプローブは、「親指の太さくらい」らしいのです。
怖いけど、そのサイズ感なら、意外とイケそうな太さじゃない? という印象でした。
ところがどっこい。
クリニックで使用しているプローブをチラ見したところ、どう見ても、親指の太さどころではないんです。
先端部分はさらに太くなっていて、私の人差し指3本分くらいはありそうな直径でした。
おいおいおい、話が違うじゃん。
昨日ネットで見たあのサイトには、親指サイズって書いてあったけど?
誰の親指のことを言っていたのかな?
力士さんの親指かな?
なんで?
こんなにスマホが薄くなっている時代に、経膣プローブのあの厚み。
しかも先端だけ太くなってて。
ねえ、なんで? なんで?
ちょっとした怒りを感じました。
でも、先生の次の言葉で、そんな怒りも吹っ飛びました。
「肛門から入れることもできますが、どうなさいますか?」
先生によると、「肛門から入れると、痛くないと思うけど、ちょっと変な感じがするかも」とのことで。
痛くないのなら、そのほうが絶対いいに決まっています。
でも、勇気が足りませんでした。
私、お尻のほうも処女なのです。
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