akane
2018/10/26
akane
2018/10/26
23歳年収2億円――。大阪・北新地のNO.1キャバ嬢、進撃のノア(@shingeki_noa)。
人生にとって大切なことは、すべて夜の世界が教えてくれた――。そう語る彼女が、どんな時代でも、どんな環境でも、成功する自分のつくり方を、赤裸々に明かした初めての著書『好かれる力』からどんな人にも通じるエッセンスを紹介します。
目先の損より将来の得。
誰かのためにかけた
手間が回りまわって
自分の利益になる。
独り占めせず「エビで鯛を釣る」。損して得するのがチームプレー
自分の手柄は独り占めしたい――そう思う気持ちは理解できます。わたしも今在籍しているグループに入る前は、店に搾取されとるなーって不平不満を口にしていたこともありました。店の大半の売り上げをひとりで出しているのに、給料はたったの100万円やったから、「なんて理不尽な!」「わたしの手柄なのに!」ってムカムカしたり……。
でも、キャバ嬢は、お店というチームのなかの一プレーヤーにすぎません。プレーヤーである以上は、自分のわがままをすべて押し通すのではなく、フォア・ザ・チームの精神が必要です(と、のちのち気づきました)。
「チームのためだなんて、そんなのキレイごとやん」って思う人もいるかもしれません。でも、ちょっと考えてみてほしい、それって回りまわって自分のためやで。
チーム全体がうまく回っていれば、お店の雰囲気もよくなるし、そのぶん働きやすくなります。自分がほかのコを自然とサポートしてあげる態勢が整っていれば、そのコも自分のことを自然とサポートしてくれるようになります。
だから、自分にとってちょっと損なことでも、回りまわって得になることをすればええんです。この「回りまわって」の視点を持つことが大事。
「回りまわって」の視点を持ちつつ、忘れてはいけないのが「エビで鯛を釣る」というか、「エビで鯛は釣れる」ということ。ちっちゃなエビでも、立派な鯛が釣れんねん。たとえば、ほかのコのため、チームのためにかけたちょっとした手間が、結果、回りまわって自分の大きな利益につながったりする。これを意識しながらわたしが実践しているのは、お金も喜びも大切な仲間と一緒に分かち合うこと。
具体例を出します。わたしを指名してくれるお客さんが3人で来てくれて、ヘルプで2人の女の子がテーブルについてくれた場合。シャンパンが6本空いたとして、そのとき6本全部をわたしの売り上げにすることはできるけど、あえてそれはしない。4本を自分の売り上げにして、あとの2本の売り上げはヘルプの女の子に1本ずつつけてあげるようにするんです。
これは、純粋にヘルプで入ってくれた女の子たちへの感謝の気持ちでもあります。そして、独り占めするのではなくて、チームで一緒に頑張っているんだって、そういう気持ちを全体で共有するためでもあるんです。ここで「シャンパン2本分の売り上げを損した!」とは全然思わへん。みんながハッピーな気持ちで働ければわたしもハッピーになれるから、結果、損どころかめっちゃ得してるんです。
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以上、進撃のノア『好かれる力』(光文社)を一部改変して掲載しました。
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