akane
2018/07/05
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2018/07/05
「大銀座落語祭2005」は「上方落語がやってきた!」というサブタイトルのとおり、上方の落語家が57名参加する形で7月16日(土)・17日(日)・18日(月・祝)の3日間行なわれ、開催に先駆けて7月上旬に行なわれた銀座での「六人の会」の路上パフォーマンスと記者会見には上方落語協会会長の桂三枝(現六代目文枝)も参加した。小朝は前年の成功を受け、さらに新鮮な要素として「上方」というキーワードを用いたのである。
ちなみに上方落語唯一の定席「天満天神繁盛亭」は三枝の肝煎りで2005年12月に着工、翌2006年9月にオープンしている。また2005年と言えば1月に単発スペシャルドラマとして、さらに4月から6月までTBS系でドラマ『タイガー&ドラゴン』が放映されて「落語ブーム」と言われ始めた年。こぶ平が九代目正蔵を襲名したのはこの年の3月だ。
2005年は有楽町朝日ホールが使えず(16日の「朝日名人会」がバッティングしていたからだろう)、メイン会場が銀座ブロッサム中央会館に移った他、ガスホール、ヤマハホール、JUJIYAホール、コマツアミュゼホール、博品館劇場、よみうりホールが会場となった。
中央会館では「究極の東西寄席」が行なわれ、各ブロック毎に、A(16昼)は「正蔵初演の会」「仁鶴の会」「志の輔の会」の3公演セット、B(16夜)が「吉本特選名人会」「木久蔵・小遊三二人会」「小朝の会」。以下C(17昼)「花緑vsコージー富田」「昇太と爆笑問題の会」「圓楽・楽太郎二人会」、D(18昼)「鶴瓶の会」「歌丸の会」「文珍の会」、E(18夜)「小沢昭一の会」「小三治の会」「三枝の会」。また17日夜には「圓朝落語を変わったアレンジで」と題して馬生らの鹿芝居で『芝浜』と亜郎のミュージカル落語『文七元結』も。
ガスホールは16日が「1部:この噺はこの人で!(一朝、鳳楽、小里ん、志ん橋)/2部:文楽トリビュート(圓蔵、小燕枝、圓太郎、萬窓)」と「1部:色恋・西と東(馬生他)/2部:上方の底力(ざこば、小米朝他)」、17日が「1部:志ん朝トリビュート(志ん五、春之輔他)/2部:圓歌・春團治二人会」と「東西特選二人会三連発(染丸・さん喬、福笑・圓丈、雀三郎・談四楼)」、18日が「1部:胃の負担にならない爆笑落語会(川柳、夢之助、しん平他)/2部:鯰の急(朝馬他)」と「1部:志らく・たい平二人会/2部:東西夢の若手会(雀々、談春、喜多八、梅團治、吉弥)」。
ヤマハホールは16日「外国語落語会(入場無料)」と「1部:ナンチャンの落語会/2部:伝説の男たちの落語会(可朝、鶴光。桃太郎)」、17日「子供寄席(入場無料)」「長講名人会1(福團治、金馬、雲助、都)」「1部:復活!らくごのご(鶴瓶、白鳥、春之輔)/2部:待ってました!笑福亭(松枝、三喬他)」、18日「長講名人会2(松喬、圓窓、権太楼)」「1部:旬のお笑い大集合/2部:上方人気者勢揃い(八方、文福、きん枝、小枝)」。
JUJIYAホールは16日「小さんの遺産(三語楼、文楽、市馬、扇辰他)」「東京の落語家による上方噺(藤兵衛、左談次、ブラック他)」、17日「三代目三木助トリビュート(扇橋、小満ん他)」「1部:落語珍品堂(今松、圓橘、燕路)/2部:講談から落語に(小袁治、歌司、三三)」、18日「談笑の危険な独演会」「1部:有名人が落語になった(歌之介、ぜん馬、さん生、竹丸)/2部:NHK受賞者関西版(雀松、都んぼ他)」。
コマツアミュゼは16日「1部:志ん生トリビュート(志ん駒、志ん弥、喜助)/2部:東西艶ばなし(好楽、春若他)」、17日「サラブレッド10人会(金時、菊生、窓輝、王楽他)」、18日「1部:鶴瓶チルドレンの会/2部:上方落語珍品堂(仁智、小春團治他)」の他に鈴々舎馬桜の「カルチャー落語会」というのが毎日あった。
博品館劇場では18日につかこうへい原作『熱海殺人事件』を渡辺正行の演出で昼夜2回興行(出演:柳家喬太郎、小川範子他)
そして、よみうりホールは17日に「三枝・きみまろ二人会(ゲスト:正蔵)」の2回興行と「風間がワ、ハ、ハと大笑い(1部:ワハハ本舗/2部:風間杜夫独演会)」。
2005年の観客動員数は前年より5千人増えて2万人だったという。
ちなみに僕は16日、17日ともに12時開演の「立川流広小路寄席」に通って2日間で22席の落語を聴いた、と記録してある。18日はBURRN!8月号の入稿締切直前だったため朝から晩まで編集部にいたようだ。
……そうそう、毎年この時期の3連休というのは基本的に仕事が最も忙しい時期なので、平日よりもむしろ落語会に足を運びにくいのだった。その点、上野広小路亭は編集部からタクシーで簡単に往復できるので便利だ。上野鈴本演芸場も同じだが、あそこは平日に行くことがほとんど。なお、編集部から歩いて行ける便利ならくごカフェがオープンしたのは2008年12月のことだった。
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