akane
2018/04/17
akane
2018/04/17
ベーシックインカム(Basic Income,BI)とは、「政府が、すべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する」制度を指す。近年、特にヨーロッパ諸国を中心にBI導入をめぐる動きはかつてないほど盛んになっている。主な理由は二つある。一つは、格差の拡大や貧困の増大を改善する手段としての期待、もう一つは、人工知能(AI)やロボットが多くの人の雇用を奪うようになるのではないかという予想である。日本での導入の可能性はどうか。財源はどうするのか。現行の貨幣制度の欠陥とは何か。AI時代になぜBIが必要なのか。最大の障壁となるものは何か。そして未来の社会とは――。AIと経済学の関係を研究するパイオニアが、BIに関する様々な問題を深く掘り下げて考察する刺激的な一冊。
駒澤大学経済学部准教授。経済学者。慶應義塾大学環境情報学部卒業。IT企業勤務を経て早稲田大学大学院経済学研究科に入学。同大学院にて博士(経済学)を取得。2017年から現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。人工知能と経済学の関係を研究するパイオニア。著書に『新しいJavaの教科書』(ソフトバンククリエイティブ)、『人工知能と経済の未来』(文春新書)、『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞出版社)、『「人工超知能」』(秀和システム)などがある。
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