ryomiyagi
2020/01/28
すべては志ん朝の死から始まった
ryomiyagi
2020/01/28
21世紀早々、落語界を大激震が襲う。当代随一の人気を誇る、古今亭志ん朝の早すぎる死だ(2001年10月)。
志ん朝の死は、落語界の先行きに暗い影を落としたはずだった。
しかし、落語界はそこから奇跡的に巻き返す。
様々な人々の尽力により「落語ブーム」という言葉がたびたびメディアに躍るようになる。
落語界が一丸となって「志ん朝の死」という悲劇を乗り越える中で「落語ブーム」が訪れ、それが今の活況に結びついている。いわば、「すべては志ん朝の死から始まった」のだ。
若者はなぜ、渋谷の落語会にハマるのか?「落語ブーム」はどのようにして生まれたのか?
本書は、「志ん朝の死」で幕を開けた21世紀の落語界の現在に至るまでの出来事を、落語ファンとして客席に足を運び続けた立場から振り返り、落語史の折り返し地点とも言える「激動の時代」の記録を後世に伝えるために書かれたものである。
◎ほぼ毎日落語を聴いている「BURRN! 」編集長だから語れた「落語盛衰記」
◎今聴くべき演者がわかる!
◎“にわかファン”にも最適な一冊!
ひろせかずお 1960年、埼玉県所沢市生まれ。東京大学工学部都市工学科卒。音楽誌「BURRN! 」編集長。落語評論家。 学生時代から寄席通いを続け、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『この落語家を聴け! 』(集英社文庫)、『噺家のはなし』(小学館)、『現代落語の基礎知識』(集英社)、『落語評論はなぜ役に立たないのか』(光文社新書)、『落語家という生き方』(講談社)、『談志はこれを聴け! 』(光文社知恵の森文庫)、『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』(講談社+α文庫)、『僕らの落語』(淡交新書)、『噺は生きている』(毎日新聞出版)等々、落語関係の著書多数。近年では落語会プロデュースも。 「新ニッポンの話芸 ポッドキャスト」配信中。
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