文筆家・ライター
東京都出身。4歳からバレエを習い始め、12歳で単身留学。国内外の大学で哲学、心理学、宗教学といった学問を横断し、帰国。現在は、本やアートを題材にしたコラムやレビューを執筆している。舞踊、演劇、すべての身体表現を愛するライターでもある。
2022/04/12
『トリニティ、トリニティ、トリニティ』集英社 小林エリカ/著 タイトルにもある「トリニティ」とは、キリスト教の三位一体「父と子と精霊」のこと。作者が描くのは女性のトリニティ、すなわち「母と娘 […]
2022/04/11
『むらさきのスカートの女』 今村夏子/著 近所で「むらさきのスカートの女」と記号的に呼ばれる風変わりな女の話が淡々と穏やかな筆致で綴られていく。「もうずいぶん長いこと、むらさきのスカートの女と […]
2022/04/08
『においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である』 A・S・バーウィッチ/著 大田直子/訳 「におい知覚は私たちに、多くの興味深い知覚体験を突きつける」と語るのは、神経科学や感覚論における「嗅覚」 […]
2022/04/07
『ちぐはぐな身体 ファッションってなに?』ちくま文庫 鷲田清一/著 クローゼットを開く瞬間はいつも気分が弾む。新しいデザインからヴィンテージものまで、今日はなにを着ようかと迷うのが楽しい。人 […]
2022/04/06
『セックス/ジェンダー 性分化をとらえ直す』世織書房 アン・ファウスト・スターリング/著 福富護 その他/翻訳 小学生のころ、私のランドセルの色は赤だった。男の子たちは黒色のランドセルが定番で […]
2021/12/22
『毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代 今を読み解くキーワード集』 光文社新書 三浦展/著 アップルコンピューターの創始者スティーブ・ジョブズが同じ服ばかり着ていたのは有名な話だ。イッセイミヤケの黒いタートル […]
2021/12/21
『美は時を超える―千住博の美術の授業II』光文社新書 千住博/著 モネ、ドラクロア、エルンスト、デューラーそして著者の作品まで(本書の執筆者は日本画家でもある!)、ほぼすべてのページに絵や写真が添えられてい […]
2021/12/20
『美の進化 性選択は人間と動物をどう変えたか』みすず書房 リチャード・O. プラム/著 黒沢令子/翻訳 著者のプラムは幼少期からバードウォッチングに親しみ、これまでイェール大学の鳥類学者とし […]
2021/12/17
『ジェンダーと脳 性別を超える脳の多様性』紀伊國屋書店 ダフナ・ジョエル、ルバ・ヴィハンスキ/著 鍛原多惠子/翻訳 本書の著者、ダフナ・ジョエルは神経科学者である。ジョエルが提唱した脳のモザ […]
2021/12/07
『なめらかで熱くて甘苦しくて』新潮社 川上弘美/著 ゆっくりと告白するように綴られた、ある女たちの人生。性に目覚め、人を愛し、子どもを産み、老いていく。そんな最中の激しい心の揺れや暴力性を含ん […]
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