文筆家・ライター
東京都出身。4歳からバレエを習い始め、12歳で単身留学。国内外の大学で哲学、心理学、宗教学といった学問を横断し、帰国。現在は、本やアートを題材にしたコラムやレビューを執筆している。舞踊、演劇、すべての身体表現を愛するライターでもある。
2021/07/07
『「シェルパ」と道の人類学』亜紀書房 古川不可知/著 エベレストの南麓、8000メートル級の山々を目前に望むネパール東部のソルクンブ群はトレッキング観光のメッカだ。ソルクンブ群の北部に位置する […]
2021/06/22
『流卵』河出書房新社 吉村萬壱/著 鼻のチューブから送り込まれる息すら満足に吸えず、流木のように白く枯れた父親の身体が横たわる病室から物語は始まる。「父の貧相な脹ら脛(ふくらはぎ)は母の半分の […]
2021/06/21
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』光文社 伊藤亜紗/著 人が外界から得る情報の八割から九割は視覚に由来するという。それはすなわち、目に依存し過ぎているということであり、体の可能性のほ […]
2021/06/18
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』河出書房新社 大前粟生/著 他者と真面目に向き合おうとするあまり自分を追い詰めてしまう人がいる。それは快適でなだらかな人間関係を求める若者がコミュニティに […]
2021/06/17
『コンピューターは人のように話せるか? 話すこと・聞くことの科学』白揚社 トレヴァー・コックス/著 田沢恭子/訳 「人にとって、話すことと聞くことは事実にもとづく情報をやりとりするだけでは […]
2021/04/21
『なぜ美人ばかりが得をするのか』草思社 ナンシー エトコフ/著 木村博江/訳 トップモデルは人びとの目を引きつける。みごとにデザインされた服は女性たちの憧れになる。鍛えぬかれた裸の肉体は芸術に […]
2021/04/19
『改良』河出書房新社 遠野遥/著 人間の価値は外見の美しさだけで決まったりしない。「美しさ」よりも大切にされるべきことが他にもたくさんあるはずだから。しかし、この考えは本書の主人公にとっては […]
2021/04/16
『彼女の体とその他の断片』エトセトラブックス カルメン・マリア・マチャド/ 著 小澤英実、小澤身和子、岸本佐知子、松田青子/訳 カルメン・マリア・マチャドのデビュー作となる本書を読んで、その語 […]
2021/04/14
『アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語』勁草書房 モリー・バーンバウム/著 ニキリンコ/訳 一流シェフを夢見てレストランで修行中のモリーは、ある日、交通事故ですべての「におい […]
2021/03/03
『まなざしの装置 ファッションと近代アメリカ』青土社 平芳裕子/著 ファッションの中心にいるのは、なぜいつの時代も女性なのだろう。女性服と同じように、男性ファッションにも流行はあるし、オシャレ […]
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